妊娠と糖化を知ることで若返って赤ちゃんも元気に!
最近、老化の原因について話題になっている『糖化』をご存じでしょうか。
この糖化というのは、身体の中に普通の食事の中にも含まれている糖分が
タンパク質(身体の細胞のもとですよね)と結びついて劣化させてしまうという現象です。
最近では雑誌などでもとりあげられているので、ご存知の方もおられると思いますが、
ご存じない方もおられると思うので、まずは説明から始めますね。
糖化ってなに
糖化というのは、簡潔に言うと老化の原因になり、老化を促進する
『AGEs(最終糖化物)』と呼ばれるものです。
ちょっと具体的にイメージしにくいと思いますので、もっと身近な説明すると
パンをトースターで焼くと、表面に『焼き色』が付きますよね。
あれが糖化現象のひとつで、炭水化物と糖が熱によって変色して結びつくことで起こります。
あの『パンの焼き色現象』がわたし達人間の身体で起こると老化現象が起こります。
特に、妊娠中は糖化が起こりやすいということなんですけど、もう少し具体的に見てみましょう。
糖化によって起こる“老化現象”というと、なんだか全体的でぼんやりした感じの聞こえてしまいそうですが、
妊娠中は老化現象が起こりやすく、それが原因で産後に一気に老け込んでしまう方もいます。
そして、もっとも怖い点としてお腹の赤ちゃんの成長が遅れる発達障害の危険性も。
また、身体の回復も遅くなり、生理再開のタイミングも遅れて、
卵子に糖化が起こると次の妊娠ができなくなるなどの現象も起こるんだそうです。
このような事が起こってしまうのが“糖化”なんですね。
ですが、普段の食生活からちょっとした行動をすることで『糖化を防ぐ』ことができるんだそうです!
では、さっそくですが、糖化の防ぎ方を一緒に見てみましょう。
糖化を防ぐ方法
糖化を防ぐ方法というのは、大きく分けて2つあります。
- 糖質・糖分をできるだけ控える
- 紫外線を直接浴びないようにする
この2つの糖化予防の条件は、パンとトースターの『糖と熱』のような条件をできるだけ作らない。
ということになります。
この2つのポイントを注意して実践することで、糖化を防ぐことができるということなんですね。
これらの2つのポイントをもう少し詳しく具体的に何をすれば良いのかを見て行きたいと思います。
糖分・糖質を控えるってどのくらい?やり方は?
糖分や糖質を控えると言っても、完全にお砂糖を一切摂らないなんていう極端なことをする必要はありません。
具体的には・・・
- 空腹時にいきなり甘いものを最初に食べない。
- 最初に食べるものは小皿1杯分の野菜から
- 甘いものは、自分が大好きな『これ!』という1品と量も決める
- できるだけお水を多めに飲む(身体を冷やさないように白湯なども使い分けて)
このような点に注意すると良いでしょう。
わたしの知り合いでも、
実際に30代後半なのに見た目がめちゃめちゃ若い(童顔とかじゃないですよ)魅力的なママがいます。
甘いお菓子も大好きで、辛い中華料理とかも大好きな子なんですけど、
できるだけ、甘いものは最初の一口では食べないというのと、食べる量を決めて、
それで満足できるようにするために『絶対に譲れない自分にとって一番美味しいお菓子』を買うようにしているとのことです。
特に妊娠中は、つわりの影響で、甘いものしか食べられなくなってしまう方もおられます。
なので、あまり極端な抑え方をしてもストレスになってしまいますから
『あくまでもできる範囲で注意する』というのが良いんじゃないかと思います。
紫外線を直接浴びない糖化防止法
紫外線の直接浴びないようにするというのは、とても大事な対策です。
ですけど、妊娠中でも、お腹が目立つ後期まで普通に働く方も多いですし、
通勤中は日焼け止めを使うとか、夏で暑いときにもできるだけ露出が少ない服を着るなど
できる範囲での注意をするのが良いと思います。
日焼け止めも、妊娠中に体質が変わって、
今まで普通に使えていたものも肌に着けた感触が気持ち悪く感じたりする場合も
あると思います。なので、ドラッグストアでの試供品とかも試してみながら、自分に合うものを探してみてください。
また、もうひとつの紫外線対策として、案外気づきにくいのが
パソコンやスマホ、テレビ画面などからのブルーライトです。
直接肌を日焼けさせるほどの力はありませんけど
目を通じて、身体の内部に直接入り込んでくるだけに、むしろ太陽光の紫外線よりも厄介と言えるかも知れません。
例えば、仕事でパソコンを使っていらっしゃる方は、ブルーライトカットメガネを使ったり、
紫外線対策として抗酸化物質をたくさん摂ることができるサプリメントを摂取するというのも良いと思います。
身体全体の老化を防いで、いつまでもきれいで若々しくいることができるのが糖化を防ぐことなんですね。
妊娠中の糖化についてのまとめ
現在の医学では老化のメカニズムに関して完璧にわかっているわけではないけれど、
このAGEsというものが糖化と深くかかわっていることだけは判明しているのです。
タンパク質が糖と結合することを糖化というので、糖化によってたんぱく質が変性し、
老化を促進してしまう、AGE(終末糖化産物)ができてしまうというメカニズムです。
先ほどまで、糖化のメカニズムと防止方法を一緒に見てきました。
- 糖分・糖質の摂取をできるだけ控える
- 外出時の紫外線対策をする
- パソコン、スマホなどのブルーライト対策をする
繰り返しになってしまいますが、
こういった防止策をおこなうことで老化が防げて、赤ちゃんの成長も促せて
笑顔で元気に過ごせるなら充分にやってみる価値はあると思います。
糖化は身体の原料であるタンパク質を劣化させてしまいます。
本来タンパク質というのは様々な臓器を作る物質なので、それらが変化することで老化につながってくるのです。
それは卵巣にも言えるんですね。妊娠力の低下を招いたり、胎児の成長の阻害にもつながりかねないということです。
これは妊娠中ではよく甘いものが欲しくなるということは、妊娠中は糖化が進みやすいともいえるんです。
これを予防するためには血糖値の上がらないように食事面で気を付ければいいのです。
よく最近ではシュガーデトックスなどが特集されていたりもするのですが、じつはそういったものも糖化を防ぐ抗糖化につながっているんです!
糖化自体が進行していくと糖尿病などにもなるし、妊娠中や授乳期などのデリケートな時期においてはより体へのリスクが高くなってしまいます。
もちろん砂糖などを一切取らないという様な極端なことはしなくていいです。
妊娠中や産後はすべて体に無理をさせてしまうとストレスに感じてしまうので、白砂糖を黒糖に変えてみたり、
普段より少し砂糖や糖分を減らしてみようという感覚から始めてもいいくらいですよ。
慣れてくると普段の生活の中でどれだけ多くの糖分を摂取していたのかを気づくはずです。
妊婦さんは食事で気を付けることがとても多く感じるかもしれませんが、すべてを考える必要はありません。
大事なポイントを守っていれば、すべて補えるようになるはずです。
お腹の中の大事な赤ちゃんのためにも糖化に気を付けていきましょうね。
気を付ける食材としてはやはり白いものが主なものになります。
白米や食パンなど白い色の食材には糖化させやすい栄養素が含まれているので、
食べてはいけないという意味ではなく、週のうちの1日を玄米にするとか、黒米にするなどするだけでも
将来的には大きな差になると考えられています。