妊娠中の肩こりは薬を使わずに解消できるの?
妊娠中の体のトラブルと言えば、有名なところで言うと、便秘、つわり、むくみなどが挙げられるかと思いますが、
それと同じくらい、妊娠中の肩こりに悩んでいるママさんも決して少なくないんです。
肩こりの症状が重たくなればなるほど、頭痛、吐き気などの症状を引き起こしてしまう可能性が高くなります。
ただでさえ楽ではない状況なのに、さらなる身体的トラブル等が積み重なるのは避けたいですよね。
通常であれば、肩こりなどに悩んだ場合は、薬、湿布などを使って対処するかと思いますが、妊娠中の場合は、そういったものを使ってよいのかわからずに悩んでしまう方もいるかと思います。
実際に妊娠中の肩こりを、薬を使わずに解消するコツはいくつかあります。
そこでこのページでは、妊娠中の肩こりに悩んでいる方に向けて、薬を使わずに肩こりを解消する方法など、妊娠中の肩こりとの向き合い方について、知りたい情報をわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
- 妊娠中の肩こりの主な症状
- なぜ妊娠中は肩こりになりやすいのか?
- 薬や湿布はなぜ良くないの?
- 妊娠中でも安全に行える”薬などを使わない”肩こり解消法
- マタニティ整体もオススメ!
- 妊娠中の肩こり対策の際の注意点
- まとめ
妊娠中の肩こりの主な症状
そもそも妊娠中の肩こりと言うのは、自覚しにくいらしく、本人でもこっていることに気がつかない場合もあるようです。
そこで、自分が隠れ肩こりになっていないかをチェックするための項目を5つをご紹介します。
該当するものがないか自分の肩こりの症状や状態と照らし合わせてみて下さい。
- 肩、首筋、首にかけて、部分的な痛みを感じる
- 肩を上げにくい
- 首から背中にかけて張っている感じがする
- 吐き気、頭痛がある
- 肩の周りの筋肉が少々固いように感じる
これらの症状が該当すればするほど、妊娠中の隠れ肩こりである可能性が非常に高いです。
なぜ妊娠中は肩こりになりやすいのか?
では、なぜ妊娠中は肩こりになりやすいのか?という原因の部分について見ていきましょう。
どうやら、妊娠によって体が変化したことや、生活環境が変わったことなどが関係しているようです。
妊娠中のホルモンバランスの変化は本当に目まぐるしいものです。
そのホルモンバランスによる体調不良の不安も相当なストレスになります。
また、お腹が大きくなってくれば、自然と身体が前傾になりやすく、ストレートネックの方は肩こりを強く感じやすいとも言われています。
姿勢の変化
妊娠中は、ホルモンバランスの影響から体の様々な変化がありますが、その変化の1つに、出産に備えて、骨盤を締める働きのある靭帯が緩んでいくと言う変化があります。
そういった体の変化により、体の重心が変わり、姿勢に影響が出てきます。
こういった理由から、妊娠中は猫背になったり、腰を反ったり、姿勢が悪くなりそれが肩こりにつながるようです。
筋肉の緊張とストレス
またまたホルモンバランスの変化の影響につながるのですが、ホルモンバランスの変化は、心にも悪い影響を与えるらしく、気分が沈みがちでストレスを感じやすくなってしまう方もいらっしゃいます。
そのような状態が続くことで、筋肉が緊張した状態が続き、その影響から肩こりに発展してしまう方も多いんですね。
血行不良
妊娠中は、赤ちゃんを気遣って安静にしていたり、体があまり調子が良くない状態が多いことから、運動不足になりがちな時期でもあります。
そうなることで血行不良が発生し、肩こりにつながります。
薬や湿布はなぜ良くないの?
妊娠前までであれば、肩こりになってしまったら、特に何も考えずに薬を飲んだり、湿布を貼って緩和したりすることができました。
ですが、妊娠中は、飲み薬はもちろんのこと、塗り薬等も皮膚から吸収して、おなかの中の赤ちゃんに悪い影響を及ぼすものもあります。
そうなると、湿布も使って大丈夫なのか気になってしまいますよね。
市販で売られている湿布薬には、外用消炎剤効果がとても強力なものや、皮膚からの吸収率が高いものまで、様々な種類があります。
ものによっては、血管を収縮させて、最終的には胎児の心臓を止めてしまうリスクにつながるものもあるんです。
なお、安全な湿布を見分ける際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 第1類医薬品:妊娠中に使えない
- 第2類医薬品:使用上の注意があり、産婦人科医や薬剤師に相談が必要
- 第3類医薬品:基本的には使用してもよい湿布薬
ただし、第3類医薬品なったとしても、100%安全だと言うわけではないので、
必ず薬剤師の方に確認をとってくださいね!
妊娠中でも安全に行える”薬などを使わない”肩こり解消法
妊娠中でも、安心して使うことができる湿布は確かにありますが、
それらに依存せずに根本的な原因を解決することが、妊娠中の肩こり解消にはとても大切なことなんです。
そのためには以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 肩こりの部分に温かいシャワーを当てる
- ホットタオルで温める
- 正しい姿勢を意識する
- 適度に体を動かす
- 磁気ネックレスをつける
では、それぞれのポイントを一つ一つ解説していきます。
肩こりの部分に温かいシャワーを当てる
これは、肩こりになっている部分に、40度位の暖かいと感じる温度に設定して、シャワーヘッドを近づけたりして温水をかけるというものです。
これを行うことで、肩こりの原因である血行不良を改善することが可能になります。
また、リラックス効果もあるので、妊娠中のストレス軽減にも一役買ってくれますよ。
ホットタオルを使う
1日に何度もシャワーを浴びると言うのはとても難しいことですよね。
部屋の中でもできる血行促進方法として、お湯に浸して絞ったタオルを、肩こりが気になる部分などに当てて血行促進を図りましょう。
正しい姿勢を意識
肩こりの原因の1つとして、姿勢が悪くなってしまうことが挙げられました。
もともと横座りや足を組む癖がある方は骨盤が歪みやすく、それが肩こりにつながると言うこともあり、座っている時も正しい姿勢を意識して背筋を伸ばすような形を心がけて下さい。
適度に体を動かす
肩こりに悩んでいる方にオススメなのは、マタニティーエクササイズです。
これは、音楽に合わせて呼吸を整えながら衰えがちな筋肉を無理のない範囲で動かしていくというものです。
病院によっては、院内でエクササイズをしているところもあり、スポーツクラブや自治体開催のマタニティーエクササイズもあるので、ご自身が住んでいる地域の情報をチェックしてみるのもありですね。
磁気ネックレスをつける
実際につらい肩こりには磁気ネックレスの着用がとてもお勧めだと言われています。
磁石の効果で血行促進効果を得ることができ、この方法であれば、何もせずとも常に血行促進を促すことができるため1つあると便利かもしれません。
マタニティ整体もオススメ!
マタニティー整体であれば、妊娠中の方専門のプロ整体師が肩こり解消に効くマッサージなどをしてくれます。
もちろん施術によって料金も変わってくるかと思いますが、5,000円前後は1回でかかってしまうようです。
ただ、妊婦専門のプロによる施術ですので、深刻な肩こりに悩み、どうしても改善ができないと言う方は、マタニティー整体を試してみるのも良いかもしれません。
安定期に入れば施術を受けても大丈夫のようです。
なお、マタニティー整体では、肩こり以外にも以下のような症状の改善の効果も期待できるようです。
マタニティ整体の主な効果
- 股関節痛、恥骨痛、尾骨痛の緩和
- 肩こり、腰痛、ひざ痛、頭痛などの解消
- むくみ改善
- 逆子防止
- 早産防止
- 先天性股関節脱臼予防
妊娠中の肩こり対策の際の注意点
最後に、妊娠中の肩こり対策をする上での重要な注意点を2つお話ししていきたいと思います。
まずはこのページでまとめたように、薬はもちろんのこと、湿布は胎児の悪影響につながってしまう危険性があるため、安易な自己判断で使わないようにしてください
次に、自己流のツボ押しは避けるようにしてください。
何故かと言うと、肩こりのツボには、子宮を収縮させる作用があるツボがあるため、おなかの中の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまう危険が非常に高いからです。
この2つのポイントは、赤ちゃんの安全のためにも、必ず守るようにしてください。
まとめ
妊娠中の肩こりは、先ほどまとめたような血流を促進するための対策や正しい姿勢を意識することで十分に改善の余地はあります。
なお、どうしてもひどいと言う場合は、薬剤師や病院の先生に相談した後、使っても安全な湿布などで対処してください。
可能であればマタニティー整体も利用してみましょう!