赤ちゃんのためにも妊娠中ダイエットの気をつけるべきことを確認
このページでは、妊娠中のダイエットで注意したいポイントをご紹介しています。
今は出産後も体型を気にする女性が多くなっており、妊娠中ダイエットをする方も増えているようです。
しかし、妊娠中ダイエットはお腹の赤ちゃんに影響はないのか気になりますよね。
妊娠中ダイエットと言っても、やみくもに痩せることに突っ走ってはリスクが増してしまいます。
基本的に、『妊娠中はやせる必要はありません。』
産後にも体型を気にする方が多いというのは、芸能人ママさんがテレビ出演に復帰した時に
まるで、妊娠前と変わらない。むしろ、それどころか母性的な魅力までプラスされて
もっときれいになっているという方が多いからでもあります。
実は、妊娠中に健康面に気を配った体重管理ダイエットを成功させると
子育ての忙しさやお産そのものの身体のダメージからの回復、
さらに妊娠中に起こるホルモンバランスの変化からの戻りなど、
いろいろな要素で『産後にきれいになる要因がある』からです。
つまり、妊娠中の体重管理をちゃんと成功させることが、産後にきれいになるチャンスでもあるんですね。
では、妊娠中に行ってはいけないダイエットをもう少し具体的に見て行きましょう。
妊娠中のダイエットで守りたい注意点
妊娠中ダイエットで、産後にきれいになるために守りたいポイントを一緒に見てみましょう。
- ビタミンB群(葉酸は特に大切)をしっかり摂ること
- 息切れしない程度の適度なペースの運動
- 糖質の高い炭水化物を控える
- 脂質を控えて高タンパクな食事をする
- 塩分を控えめにカリウムやカルシウムなどのミネラルを摂ること
大まかに書きましたが、このような5つのポイントが大切になります。
繰り返しになりますが、この5つのポイントは『痩せるための過度なダイエット』ではありません。
では、それぞれのポイントをもう少しだけ詳しく見て行きましょう。
ビタミンB群・葉酸などをしっかり摂る
ビタミンB群をしっかり摂ることは、産後にきれいになるためには、特に大切です。
先ほど併記して『葉酸』をかきましたが、その理由は、葉酸も『ビタミンB9』とか『ビタミンM』とも呼ばれるビタミンB群のひとつだからです。
葉酸は、赤ちゃんの成長やお産でダメージを受けている『身体の回復』のためにも大切な栄養素。
ビタミンB12と一緒に血液も作ってくれますし、細胞増殖の働きもあります。
そのため、赤ちゃんの奇形を防ぐために絶対に取りたい栄養素で、妊娠前の倍の量が必要になるのが葉酸なんですよ。
息切れしない程度の運動
適度な運動で妊娠中の体重管理なんて『本当に効果出るの?』と疑いたくなるお気持ちは理解できます。
実は、わたしも妊娠中に同じことを考えました。
『妊娠中はただでさえ太りやすいからぜい肉を落とすためには運動だ!』なんていう具合です。
確かに、妊娠中に筋肉をつけることで安産になりやすいメリットがあります。
ですが、実はぜい肉のもとである脂肪を燃やすには、ハァハァするような激しい運動30分やるよりも、
ゆっくり身体を動かす有酸素運動を40分の方が『はるかに脂肪を燃やす効果は高い』というのはご存じですか?
これは、脂肪を燃やすためには体内酵素(消化酵素)が働くことが必要で
酵素が働くためのエネルギー源に『酸素が欠かせないから』なんです。
酸素をしっかり取り込むには、呼吸を大きくゆっくり、腹式呼吸ができる程度のゆっくりめの運動が大切なんですね。
糖質を控えるってどのくらい?
糖質を控えると言っても、低炭水化物ダイエットが思い浮かびますよね。
もちろん、お米(白米)は身体の中でデンプンになり、分解されると糖質になります。
糖質を控えるといっても、完全に抜いてしまうのは危険なのはご存じの方も多いと思いますが、
では、どんな炭水化物をどのくらい摂れば良いのかという話になりますよね。
個人差(BMI値)もあるため完全に断定することはできませんが
イメージとしては、お米(白米)は妊娠前と比べて半分程度にする。
もしくは、お米は玄米に切り替えて、その代りに量は8分目くらいまでしっかり食べる
この2つのどちらかが良いでしょう。
白米は炭水化物で糖質になるのは前述の通りですが、
赤ちゃんの成長を遺伝子レベルで支える『核酸』という物質も摂ることができるため完全に断ってしまうのは良くありません。
そのため、このような炭水化物をできる範囲で無理なく控えることが大切になるんですね。
脂質を抑えて高タンパクな食事
低カロリー・低脂質・高タンパクな食べ物(植物性タンパク質)を中心にしっかり食べることが大切です。
脂質を控えるというのも、先ほどの炭水化物と同じで『まったく摂らないというのも問題』です。
その理由は、脂質はママの身体にたくわえられることで、分解されて『赤ちゃんのための栄養になる』からです。
ですが、赤ちゃん
妊娠中の体重管理ダイエット|注意点のまとめ
お腹の赤ちゃんが成長するにつれて、妊婦さんの体の水分や血液も増加し、
出産に向けて脂肪もある程度蓄えられ、体重は増えるのが自然だからです。
最終的には、赤ちゃんの重さを含めて、約7~8キロは増えることになりますよ。
これを、妊娠期間の長さの中である安定期~後期の24週間で割ると、300
特に、妊娠中期から後期は、赤ちゃんの体重も驚くほどのスピードで増えていきます。
ですから、この時期にやせることを意識してしまって必要な栄養を摂らないと、
赤ちゃんも栄養不足になってしまい、低体重で産まれてしまう危険も高くなります。
ですから、肥満体型などでない限りは、妊娠中ダイエットはおすすめできません。
例外として、妊娠前から肥満体型であった場合などは、産院から体重制限を指導されることがあります。
肥満であることは、妊娠中にさまざまな合併症を引き起こす危険があります。
よくある妊娠中のトラブルは、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などです。
また、妊娠中に急激に体重が増えると、産道に脂肪がついて難産の原因になります。
そしてこのような場合でも、体重管理は医師の指導のもとに行うべきであり、安易な自己流ダイエットは避けるべきです。
中には、妊婦さんは有酸素運動である散歩程度しかしないでくださいって語る方もおられるくらいです。
特に夏の時期の無理なダイエットは熱中症だけではなく、お腹の赤ちゃんへの悪影響も大きくなります。
産後の母乳の出にも影響が出てしまう様な間違ったダイエット方法だけはしないようにしてください。
しっかり必要な栄養は摂取して、体を痩せやすい状況にもっていくことがポイントなのですね。