妊娠中の手のむくみの解消法|病気?赤ちゃんへの影響は?
妊娠中に手がむくんでしびれたりすることはありませんか?
朝起きた時に手の甲や指先まで感覚がなくなるまでしびれてる・・・こんなことが起こると
- もしかして妊娠中毒とかの病気?
- お腹の赤ちゃんは大丈夫?
心配になってしまいますよね。
気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて10~20分くらい様子を見てください。
それで、しびれが治まるようなら『病気の心配はない』のでご安心ください。
また、万が一今言ったような30分以内に治らないしびれだったとしても、
数時間経つと忘れてしまうくらいに症状が治まってしまう場合があります。
この場合も安心して大丈夫ですよ。
妊娠中に手がむくむのはなぜ?
先ほどは、手のむくみがひどくて、しびれるくらいになっても安心して良いというお話しましたが
とはいえ、むくみやしびれ、痛みというのは放っておくわけにもいきませんよね。
ですので、まずは正しい対策を実践するためにも知るところから始めましょう!
妊娠中に起こる手のむくみの原因は、もともと妊娠中に身体が全体的にむくみやすくなっていることによるものです。
ホルモンバランスが、胎児を守るために水分を含んだ脂肪をたくわえるようになっているからなんです。
もともと、手足は妊娠中に関わらずむくみやすいのですが、特に手の場合は足の次に心臓から遠く、
血液の流れが鈍くなりがちな分余計にむくみが起こりやすいんですね。
また、脚に比べて毛細血管が多い手や指先はその分だけ『血液の質』が変わりやすい
妊娠中に急激なむくみやしびれが生じやすいとも言えます。
これらの点を踏まえた上で、
妊娠中の手や脚(足)のむくみを予防・改善する方法を見て行くと・・・
- 塩分の摂り過ぎに注意する
- 水分不足に注意する(できるだけ多く水を飲む)
- カリウムやマグネシウムなどのミネラルを摂る
こんな点に注意して行くと、手のむくみに悩まされることも少なくなるはずです。
また、手のむくみのもう一つの原因として手首を通るリンパ管の流れが血行と共に悪くなっていることが考えられます。
手首のリンパ液の流れを改善するには、次の点に注意してみてください。
- 水分を多めに摂る
- 手首や指先を冷やさない
水分を多めに摂るのは血行不良を予防すると同時にリンパ液の流れもスムーズにするのが目的です。
また、手首や指先を冷やしてしまうと血管収縮も起こりやすく、同時にリンパ管も収縮しやすくなります。
足のむくみを改善するのに“足湯が効果的”なのと同じで手全体をお風呂に入っている時に湯船に浸かることも大切です。
特にお風呂にスマホを持ち込む習慣がある方は、手や指先はお風呂に入っているのに冷えていることが考えられるので
湯船に入る時間の半分くらいは、スマホを持たずに肩までしっかり湯船に浸かって温まるようにしてみてください。
また、冬場に食器を洗う時にゴム手袋を使ったりお湯を使うようにしてみるなどしてみてはどうでしょうか。
次の項目で手のツボ刺激で手首のリンパの流れを改善する方法をご紹介しますが、
普段から手を冷やしがちな習慣がある方はリンパマッサージを行っても効果が半減してしまう可能性もありますよ。
手のむくみ解消に良い!ツボをマッサージする方法
先程の段落で、基本的にはむくみそのものを解消することで、手のむくみを始めとした身体の様々な部分のむくみを解消することができる。
というお話をしました。
確かに根本的な話をするとそうなのですが、この段落では、手のむくみを直接的に解消するためのツボをマッサージする方法を紹介します。
手のむくみを解消するマッサージのツボは・・・
- 合谷(ごうこく)
- 労宮(ろうきゅう)
この2つの手のツボを刺激します。
まずは『合谷(ごうこく)』をご紹介します。
合谷は、手の甲側の人差し指と親指の間の筋肉が盛り上がった部分にあります。
親指だけをまっすぐ伸ばした『GOO!』の状態を作って、
先ほどの部分をもう片方の人差し指と親指で挟み込むように持って刺激してみてください。
少し痛みを感じる場合もありますが、気持ちが良い位の力加減でツボを刺激してあげてください。
次に『労宮(ろうきゅう)』をご紹介します。
労宮は手のひらの中心にあるツボです。
主に循環器系を強くしてくれる作用があるツボで、ここを刺激すると新陳代謝が促されるため血行が良くなり、手をはじめとした、体の様々なむくみが解消されます。
また、妊娠中は安定期から後期にかけて、お腹が大きくなってくるにつれて、息苦しくなって『ゼェゼェ・ハァハァ』しやすくなりますよね。
それと同時に疲れやすくもなっているのですが、このような疲れも軽減してくれる効果が期待できますよ♪
妊娠初期のむくみの原因
妊娠初期は、指輪のサイズや、靴のサイズを小さく感じたりして手足のむくみに気がつくケースが多いようです。
そんな妊娠中の体のむくみの原因は、ホルモンバランスの変化が関係しています。
特に、妊娠初期には通常時には分泌されないホルモンのヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンが分泌されて、
普段、女性ホルモンが作られる卵巣ではなく、胎盤が女性ホルモン分泌を行うように移動して行きます。
その関係で、どうしても血液が多めに必要になり、それが妊娠後期まで血液量の増加と一緒に続いて行くんです。
これは赤ちゃんに十分な栄養をきちんと送るために必要な変化なのですが、量が増えた血液の大部分は水分でできています
その水分が余ってしまうと、皮下脂肪にたまっていき、結果としてむくんでしまいます。
妊娠後期のむくみの原因
妊娠後期に入ると、妊娠初期よりも体がむくみやすいと言われています。
これは見方を変えると赤ちゃんの成長が順調であることを示しています。
というのも、赤ちゃんが大きくなるにつれて、必要な血液量が増えていきます。
その分体の水分量も増えていくため、身体がむくんでしまう可能性も高くなるということです。
臨月にむくんでしまう原因
臨月になると、赤ちゃんの成長とともに、体の血液量が増えていきます。
その分以前に比べてより体がむくみやすい状態だといえます。
さらに臨月の場合はそれに加えて、子宮が大きくなり骨盤を圧迫するということから、血液循環が悪くなってしまうことも考えられます。
このような血液循環が悪い状態は体がむくみやすい状態でもあるんです。
妊娠初期のむくみ解消方法
妊娠初期のむくみ解消方法として押さえておきたいポイントは、
- 同じ姿勢を長時間取らない
- マタニティーウェアとぺたんこ靴を使う
- 足湯を習慣化する
この3つになります。
同じ姿勢を長時間取らない
なぜこうする必要があるのかというと、同じ姿勢を長時間とることにより水分がある特定の箇所に溜まってしまいやすいからです。
そのような状態はむくみをひどくしてしまう原因になります。
できることなら、デスクワークでの仕事を妊娠中の臨月ぎりぎりまで続けるという方も1時間に1回は動いたり、背伸びをするなどこまめに姿勢を変えてあげると良いでしょう。
マタニティウエアとぺたんこ靴を使う
妊娠中に、体のサイズの変化に気づかずに以前まで来ていた服を着ていると、気づかないまま体を締め付けて少しずつ血行を悪くしてしまう場合があるからです。
また、ヒールではなくぺたんこ靴を履くようにする理由は、ヒールの場合、足の血行を悪くしてしまう上、転倒のリスクが高まってしまうからです。
妊娠中の安定期や後期以上に転倒による流産の危険は初期のほうが高いと言われています。
その理由は、まだ胎盤が完全に安定しておらず、わずかな衝撃で胎盤剥離や稽留流産を引き起こしてしまうかも知れないからです。
足湯を習慣化する
足湯はむくみ解消に効果的な手段として有名です。
さらに足湯であれば、少しのお湯でできるため節約にもなりますし、むくみ以外にも心もリラックス効果を得ることができます。
また、半身浴も妊娠初期の場合は効果的ですよ。
半身浴を行う場合は、ビニール傘を湯船に持ち込んで、蒸気の熱気を逃げにくくすることで『簡易的なサウナ効果』も得られます。
ただし、腰回りやお腹を冷やさないように注意しましょう。
妊娠初期は、胎盤やへその緒も充分に成長していないので、腰回りやお腹の冷えは大敵です。
場合によっては稽留流産(けいりゅうりゅうざん)の危険性も出てくるので注意しましょう。
そして、妊娠中に半身浴を行う場合は、長風呂はおすすめしません。
時間的には、10分程度にしておきましょう。
妊娠後期のむくみ解消方法
妊娠後期のむくみ解消方法では、
- 食事の工夫
- マッサージ
この2つのポイントになってきます。
それではそれぞれのポイントについて解説していきます。
具体的にどのような工夫をすれば良いのかというと、塩分を排出する効果のある食べ物を積極的に食べる。
ということです。妊娠中は、妊娠高血圧症候群を予防するためにも、塩分を控えるように指示されることが多いと思います。
それもそうなのですが、そのような行動はむくみの解消にも効果的だと言われています。
なお、そのために効果的なのは塩分排出作用を持つと言われている、カリウムを多く含んだ食べ物を積極的に食べることです。
カリウムを摂取する際には、リンゴや海藻、きゅうり、バナナなどを食べるようにしましょう!
むくみを解消するためのマッサージでは、リンパの流れを解消することがポイントです。
具体的にどうしたら良いのかというと、お風呂上がりにむくみの気になる部分をマッサージしてあげてください。
この時手のむくみが気になるようであれば、手の血液循環やリンパを改善するようにマッサージしてあげてください。(手のツボをマッサージする方法を後ほど紹介します)
なお、赤ちゃんに負担をかけてはいけないので、お腹や背中のマッサージは避けて下さいね。
臨月のむくみ解消方法
簡単に言うと、臨月の時のむくみ解消方法は、妊娠初期や妊娠後期のときの解消方法とほとんど同じ方法で解消することが可能です。
ただし、臨月のむくみの際に気をつけていただきたいのは、むくみによって急激に体重が増加してしまった場合です。
この時は妊娠中高血圧症候群の可能性があり、その状態は胎児に悪影響が及ぶ状態です。
妊娠中高血圧症候群は、以前は“妊娠中毒症”と呼ばれていた病気です。
妊娠中は、膵臓(すいぞう)の機能低下でインスリンという酵素の働きが低下します。
インスリンの働きが悪くなることを『インスリン抵抗性』というのですが、すると血糖値が
下がりにくくなり、血液が濁ったりドロドロになりやすくなります。
結果としてそういった“ドロドロで重くなった血液”を送り出す心臓のポンプとしての負担が大きくなって、高血圧になってしまうというわけなんです。
妊娠中高血圧症候群は、最悪の場合は赤ちゃんの死産や流産、子癇(しかん)と呼ばれる痙攣(けいれん)が母胎に起こり、ショック症状を引き起こす危険性もあります。
そうなると、赤ちゃんの命だけではなく、母体の命にもかかわる重大事です。
このようなむくみを起こさないようにしたいものです。
そのために必要な要素をもう一度まとめて分かりやすくご紹介します。
妊娠中の手・身体全体のむくみ解消法まとめ
まずは、妊婦健診で高血圧症候群の診断を受けていない方はご安心して頂いて大丈夫です。
というのも、むくみは妊娠中高血圧症候群のサインであるため、
母子健康手帳にも要検査項目として位置づけられているのは妊婦さんならご存じの方がほとんどだと思います。
そのため、妊婦健診でしっかりとした診断を受けて、高血圧症候群の兆候が見られない場合は安心して大丈夫と言えます。
ただし、手や指先、脚の太ももやふくらはぎ、足首、足などがむくんだままの状態ではストレスを心配しなければいけません。
ここで登場する解消法が・・・
- 手脚(足)を冷やさないようにする
- リンパマッサージや手のツボ刺激で『流れ』を確保する
- 塩分の摂り過ぎに注意する
- 水分をできるだけ多めに摂る
- カリウムやマグネシウムなどのミネラルを積極的に摂る
このような5つのポイントが、妊娠中に手だけではなく、身体全体のむくみを予防したり、解消したりするためのポイントになるんですね。
また、この中でも特に塩分の摂り過ぎによる妊娠中高血圧症候群は、赤ちゃんとママの命の両方を奪いかねない危険なことですので、
絶対に注意して、妊娠中の毎日の生活の中でも中心に近いくらい意識しても意識過剰にはならないと思います。
大変なことで好きな味付けの食べものを食べられないと思うとストレスになりますが、これを『我慢』とらえるのではなく
他のレモン汁やスパイスなどを程よく使いながら『こんなに美味しく食べられるように仕上げてやったぜ!』というくらい楽しみながらお料理を作ってみてはいかがでしょうか。
そうなると、妊娠中にお料理を趣味にできるくらい楽しめるとストレス発散にもなりますし、身体のためにも良いしで一石二鳥ではないかと思いますよ♪
むくみを解消するためにはおすすめのサプリがあります。
ただしむくみのサプリを紹介するのではなく、同時に妊娠中に必要となるたくさんの栄養、
さらに妊娠中は体重をあまり増やさないようにしなければならないため、体重のコントロールとしても
おすすめのサプリメントです。
それがこのベルタこうじ生サプリ。
どんなものなのかは詳しく解説してみました。