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妊娠中の解熱剤は大丈夫?それとも危険?

妊娠中は、おなかの中の赤ちゃんのためにも、基本的には薬の服用は好ましくありません。
しかし、どれだけ体調に気をつかっていても、風邪や発熱を100%防ぐ事はできませんよね。

 

普段熱が出た際は、解熱剤等で対処をしていたかもしれませんが、
それが妊娠中となると、同じように解熱剤を飲んでも大丈夫なのか迷われる方も少なくないと思います。

 

実際のところ、妊娠中の方や出産後の母乳育児をしている方でも
服用することができる解熱剤は存在するようなのですが、それもまた100%安心できるものでもないようです。

 

そこでこのページでは、妊娠中に発熱などの体調不良になってしまったときの
解熱剤の選び方、解熱剤を飲まずに体調不良と向き合うためのポイントなどを紹介しています。

 

目次

  1. 発熱による胎児と母体への影響
  2. 妊娠中に飲める解熱剤はあるが、完全に安全ではない?
  3. 妊娠中にカロナールを飲むことで胎児への影響は?
  4. 動脈管収縮ってなに?
  5. 妊娠中でも完全に安全な解熱剤はない?
  6. もしカロナールを処方されたら
  7. 薬の影響が心配な方向け-薬を使わない対策法-

 

まず最初に、防ぎきれなかった発熱が、胎児と母体どのような影響を及ぼしてしまうのかを見ていきましょう!

 

発熱による胎児と母体への影響

妊娠中は特に安静にしていて普段より健康に気を使う方も多いと思いますが、
それでも防ぎきれない体調不良もあります。

 

そこで妊娠中と解熱剤のメインの話に入る前に、
そもそも妊娠中に発熱が起きてしまった場合、胎児や母体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。

 

おなかの中の赤ちゃんへの影響は?

1番心配なのがおなかの中の赤ちゃんの影響ですよね。

 

結論からいうと、おなかの中の赤ちゃんへの直接的な悪影響は特にないようです。

 

それは、胎児はおなかの中の羊水にいるため、
一定の快適な温度の中で過ごすことができる仕組みになっているからです。

 

おなかの中の赤ちゃんに悪い影響がないというのは救いですが、
この時に注意したいのが、お腹を冷やしてしまわないようにすることです。

 

妊娠中のママがお腹を冷やしてしまうと、赤ちゃんが『温かいところを探して動きまわる』ため
逆子の心配が出てきてしまいます。

 

逆子が治らないと、帝王切開での出産になってしまうため
出来るだけ無用なリスクは避けるという意味でも、お腹は冷やさないようにしましょう。

 

妊娠中の発熱の母体への影響

おなかの中の赤ちゃんに特に悪い影響がないことがわかっていただけたと思います。

 

しかしながら、母胎が受ける影響を無視することはできません。
赤ちゃんを育てる母体に悪影響があってもそれはよくないことですからね。

 

実際に母体にも直接的な大きな悪影響はないようなのですが、
何日も高い熱が続いていくと、食欲が落ちてしまったり、他の体調不良につながってしまう傾向があるようです。

 

さらに妊娠中は免疫力が低下してしまいます。

 

一度そのような体調不良になるとなかなか完治しないというのが特徴です。

 

そうなると何より食欲に影響が出てしまうため、
バランスの良い栄養補給がしにくくなってしまうと言う点が心配になります。

 

妊娠中は太り過ぎてしまわないように体重管理をする必要がありますが
それも、発熱で食欲がないから“やつれてしまう”というのは次元の違う話です。

 

妊娠中に飲める解熱剤はあるが、完全に安全ではない?

このページの冒頭で、妊娠中の方でも服用できる解熱剤があります。

 

それはカロナールと言う解熱剤です。

 

このカロナールと言う解熱剤は、他の解熱剤に比べると副作用が少ないことや、
血中濃度が高くならないことなどから、
妊娠中の方にお医者さんから処方される、最も安全な解熱剤としてで処方されます。

 

ただし、妊娠中の方でも安心して服用ができる解熱剤とは言っても、
妊娠初期や中期、後期といったように、妊娠中の中でも時期によってまた変わってきます。

 

なので、決して自己判断で飲むことなくお医者さんの指示をしっかり聞いてくださいね。

 

カロナールのお腹の赤ちゃんへの影響

母胎側に関しては、カロナールが最も安全性が高いとお話したとおりですが、
妊娠中のママが気になるのは『お腹の中の赤ちゃんへの影響』ですよね。

 

2012年より前までは完全に安全な解熱剤として服用されていたのですが、
それ以降から使用場の注意に新たな項目が追加されました。

 

それは・・・妊娠後期の妊婦への投与によって、胎児に動脈菅収縮を起こしてしまう場合がある。

 

と言うものです。
どうやら、妊娠中期の場合は、お医者さんの判断があって服用する場合は安全なようですが、
妊娠後期はそうはいかないようですね。

 

動脈管収縮ってなに?

動脈管収縮とはなんだろう?と言う所ですが、早い話、おなかの中の赤ちゃんの動脈管が早い段階で収縮してしまうということです。
これがどういうことかと言うと、肺に負担がかかって、新生児肺高血圧の原因となってしまい、その先に死産の可能性があるということです。

 

このような事態になってしまう可能性が高いわけでは無いようですが、1%でもそんな可能性があったらそんな薬は避けたいと思うのも自然なことでしょう。

 

妊娠中でも完全に安全な解熱剤はない?

妊娠中の方が飲んでも安全だとされていたカロナールすらも、危険性が少しでもあるということがわかりました。

 

つまり、妊娠中に完全に安心して服用できる解熱剤は無いという見方もできます。

 

ただ、カロナールは実際に他の解熱剤よりも安全性が高いため、
今でも処方している場合もあるようです。

 

もしカロナールを処方されたら

安全性が高い解熱剤であることから、今でも処方されることがあるとはいうものの、
実際にお医者さんからカロナールをもしも処方されたらやはり心配になってしまいます。

 

ですが、あなたの体の状態を診察してその上で
お医者さんがカロナールを処方したと言う事は、
薬の有用性が危険性を上まったという事でもあるため、
100パーセント安心することはできないにしても、
その時発生している体調不良をそのままにしておくことの方が危険だということです。

 

なお、そのような体調不良の際は、かかりつけの産婦人科に相談するのが1番です。

 

そしてもしも後期のタイミングでカロナールを処方された場合は、
あんしんしてのむためにも、念のためカロナールの悪影響の可能性を先生に相談することをお勧めします。

 

薬の影響が心配な方向け-薬を使わない対策法

ここまで解説していく中で、カロナールは完全に安全な街ではないけれども、
いぜんとして安全性が高いという事はわかりました。

 

ですが、実際に1%でもネガティブなことが予想されるとなると、
どうしても心配される方も少なくないはずです。

 

そういった方は薬に頼らずに発熱を抑える工夫をしていく必要があります。

 

これからそのためのポイントを紹介していきます。

 

  • 手洗いうがい
  • こまめな水分補給
  • 野菜や果物などの消化に良い食べ物をメインに食べる
  • ゆったりとしたパジャマで寝る
  • 首の後ろを冷やす

 

少し地味かもしれませんが、薬を飲まずに速やかに熱を下げていくためにはこのような方法が1番です。

 

なお手洗いうがいでは、これ以上菌を体内に侵入させないための予防策として必要不可欠なことです。

 

また、妊娠中はこまめな水分補給が必要な時期ですが、
体が発熱と戦っているときは水分の消費量も激しくなってくるため特にこまめな水分補給を意識してください。

 

野菜や果物などの消化に良い食べ物をメインにするという事は、体内の酵素を無駄遣いしないことにつながります。

 

発熱のような体調不良になった時に、体の回復のサポートを手助けしてくれるのが酵素です。

 

そんな酵素が、体調不良の改善に全力を注げるように、他の部分での酵素の無駄遣いを防ぐ必要があるためです。

 

ゆったりとしたパジャマで寝る事と、首の後ろを冷やすと言う事は、外部からできる熱を覚ますための工夫でもあります。

 

このように、発熱に対して体の内側と外側からアプローチをかけて後はひたすら安静にしていくことが必要です。

 

薬で対処できないのは少々辛いかと思いますが、このような工夫を地道に行って体調の回復を待ちましょう!

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