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多胎妊娠の人は早期胎盤剥離になりやすいって本当?

多胎妊娠の方は早期胎盤剥離になりやすいのか?という質問に対する答えは、早期胎盤剥離の原因が解明されていないので、はっきりとはできません。
ただし、原因がはっきりと解明されていない早期胎盤剥離ですが、発生しやすい方の特徴として、妊娠高血圧症候群の方が該当すると考えられています。(後ほど詳しく解説します)
なお、多胎妊娠の方が必ずしも妊娠高血圧症候群になるとは限りませんが、通常の場合に比べて多胎妊娠の方は妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。
共通する、と言えばそれ位なのですが、多胎妊娠の方の場合妊娠高血圧症候群になりやすいということから、通常よりも早期胎盤剥離になりやすいという見方もできます。

 

…いきなり不安にさせてしまうような内容となってしまいましたが、現段階でわかっている共通点と言えば妊娠高血圧症候群に関する内容のみになります。なので逆を言えば、妊娠期間中に適切な対処、対策をすることで、早期胎盤剥離を予防することが十分に可能であるともいえます。
そこでこのページでは、早期胎盤剥離の基礎情報を始め、早期発見のためのポイントや注意点、具体的な予防策などをわかりやすく特集していきたいと思います。

早期胎盤剥離を簡単におさらい

早期胎盤剥離を簡単に言うと、本来なら、赤ちゃんを出産してしばらくしてから胎盤が剥がれてくるのが通常の流れなのですが、早期胎盤剥離という病気になると、妊娠中の赤ちゃんが子宮内にいる状態で胎盤が子宮から剥がれてしまうというものです。

 

胎盤が子宮から離れてしまえば、当然胎児への酸素と栄養の供給が止まってしまいます。
剥がれてしまっている面積が小さい段階では胎児は何とか生きることができますが、供給される酸素や栄養そうが圧倒的に少ないため体が弱ってしまいます。
そして完全に胎盤が子宮から離れてしまうと胎児は死んでしまいます。

 

それだけでなく、胎盤が剥離した影響から母体の出血が止まらなくなりお母さん自身が命を落としてしまう危険もあるんです。

 

これだけ見てもわかるように、早期胎盤剥離は非常に怖い病気です。
だからこそこの病気について詳しく知り、正しい知識のもと、適切な対策を取りたいところですね。

早期胎盤剥離の原因

現段階では、早期胎盤剥離の直接的な詳しい原因は解明されていません。
しかし、今わかっている段階では、いかに当てはまる方が早期胎盤剥離が発生しやすいと考えられています。

  • 妊娠高血圧症候群
  • 絨毛膜羊膜炎
  • 腎炎、バセドウ病、子宮筋腫などの合併症
  • 胎児奇形や子宮内胎児発育遅延
  • 常位胎盤早期剥離の既往
  • 喫煙
  • 腹部への外的刺激

上記に該当される方が発生しやすいと考えられ、既にお伝えしたように、多胎妊娠の方に起こりやすい妊娠高血圧症候群もそれに該当するんです。
なお、多胎妊娠の方でなくても妊娠高血圧症候群は誰でも起こりうることですので、そうならないための予防対策をしっかりと行っていきたいところです。

 

なお、早期胎盤剥離は、およそ0.5%から1.3%の確率で発症すると言われています。この数字から見ると非常に可能性は低いのですが、先ほどもお伝えしたように、胎児や母体の生命に関わる危険な症状であることから、決して油断することのできない病気です。

早期胎盤剥離の自覚症状と注意点

早期胎盤剥離の自覚症状としてまず現れやすいのが腹痛です。ただこれだけでは判断しにくい部分があります。
また、性器出血が見られることも早期胎盤剥離の症状の特徴です。ですが、これも個人差があり、中には全く出血が現れない場合もあるようです。

 

あと、胎動の減少も症状として現れます。早期胎盤剥離が発生していると、胎児への酸素や栄養の供給が劇的に減ってしまうため胎児が弱ってしまいます。そのため胎動が極端に減少すると言われています。
極端にわかりやすい初期症状が現れにくいため、ハッキリと早期胎盤剥離であるかどうかを判断しにくいのも厄介なところです。
ただ、どの場合にも共通する症状として胎動が、減少したり消失してしまう事。
もしも疑いがある場合は、胎動によく注意してみて下さい。
そして、少しでも疑いがある場合は、必ず病院で診てもらうことをお勧めします。
これは、自分でどうにかするものではありません。

早期胎盤剥離の予防方法

先ほどもお伝えしたように、早期胎盤剥離は直接的な原因がはっきりと解明されていません。なので、これをすれば大丈夫!といった確実な予防方法はありません。

 

ただ、早期発見することが最大の予防方法でもありますので、早期発見をするためにも以下の内容を押さえておきたいところです。

  • 妊婦検診をちゃんと受けること
  • 血圧の状態を整える
  • お腹をぶつける。といったような外傷があった場合は必ずお医者さんに診てもらう
  • タバコを吸わない

また、これらに加えて妊娠高血圧症候群をきちんと予防・改善することも大切な予防方法です。
そこで重要になってくるのが普段の食生活や運動などを含めた体重コントロールです。

 

なお、それに関しては妊婦検診の際にお医者さんから指摘があるかと思いますので、体重コントロールをきちんと行わないと、こういった危険にも発展するということをしっかりと押さえておきたいところです。
なお、こちらのサイトでは、妊娠高血圧症候群などを予防するための太りすぎないための簡単にできる体重コントロールのポイントなどを特集しているページがございます

  • 今現在体重コントロールを必要とされている方
  • これから体重コントロールを検討しようとされている方

これらに該当される方は、以下のページの内容が体重コントロールの参考になるかもしれません。

 

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