妊娠中でも安全な冷え性対策の漢方とその他の解決方法
妊娠前までは冷え性に悩んでいなかった方も、妊娠してから体の冷えに悩んでいる。という方も実は少なくないんです。
これには、妊娠中ならではの体の変化が関係しており、誰でも起こりうることなんです。
さらに、妊娠中の冷え性というのは、自分と胎児への悪影響が複数あるため、放っておく事は出来ない問題なんです。
ですが、妊娠中の方でも安心して行うことができる対策がきちんとあるため、心配する必要はありません。
そこでこのページでは、妊娠中の冷え性に対して、身近にできる対策方法とともに、安心して使うことができる冷え性対策の漢方薬について紹介していきます。
目次
- 妊娠中に冷え性になりやすいのはなんで?
- 妊娠中の冷え性はどんな影響があるの?
- 妊娠中の冷え性に効果的な3つの漢方とは
- それ以外にできる妊娠中の冷え性緩和方法
妊娠中に冷え性になりやすいのはなんで?
妊娠してから冷え性に悩み始めた方は、原因がわからずに惑っているかと思いますが、その原因は以下の2つです。
- ホルモンバランスの変化
- 姿勢の悪さ
大きく分けるとこの2つになるのですが、それぞれについて簡単に解説していきます。
ホルモンバランスの変化
妊娠中は赤ちゃんの成長に合わせて女性ホルモンが活発に働くためホルモンバランスが変化しやすい時期でもあります。
その影響を受けて妊娠中の体は体温調節がなかなか効きにくい状態となっているんです。
それがきっかけで手足やお腹などが冷えることが増えてしまうんです。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さがどう冷え性に関係してくるのか、なかなか疑問な部分でもありますね。
それはまず、主にお腹が大きくなった頃に、体のバランスを取るためにお腹を突き出したような姿勢をとると思います。
実はそのような姿勢は、血行の悪化につながり、血行が悪くなることで体が冷えてしまうため、それが冷え性の原因となります。
これらはまさに、妊娠中独特の冷え性の原因だと言えるでしょう。
妊娠中の冷え性はどんな影響があるの?
妊娠中の冷え性の原因がわかったところで、妊娠中に冷え性になるとどのような悪い影響が及んでしまうのか?という大切な部分について解説していきます。
冷え性が関連する悪影響は、母子ともに存在するのですが、まずはママへの影響について見ていきましょう。
ママへの影響
ママへの影響には
- つわりの悪化
- お腹の張り
- 腰痛
- 便秘
- むくみ
- 足がつりやすい
- 母乳の出が悪くなる
といったような症状がかけられます。
直接的な深い危険はありませんが、これらの症状は、それぞれがその先の体調不良につながることもあるので、放って置かずに早めに対処していくことが大切です
胎児への影響
これは、妊娠中のママさんが1番気にする部分ではないでしょうか?
なお、妊娠中に冷え性になることで、以下のようなリスクが発生します。
- 切迫流産
- 切迫早産
- 逆子
なぜここで逆子が出てくるのか、疑問になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これはお腹の冷えに関係してくるのですが、妊娠中にお腹が冷えてしまうと、お腹の赤ちゃんは、狭い空間の中で、より暖かいスペースを求めておなかの中を動き回ります。
その過程で逆子になってしまう危険性があるんですね。
逆子になってしまうと妊婦健診でエコーを当てたときにも分かりますが、
そんなことよりも、逆子になってしまうと帝王切開になってしまうという事が問題です。
ここまで、シンプルにまとめましたが、異常が妊娠中の冷えがきっかけとなるママと胎児に起こりうる影響です。
妊娠中の冷え性に効果的な3つの漢方とは
ではこのページのメインである、妊娠中の冷え性に効果的な3つの漢方薬について紹介していきます。
※どの漢方薬も妊娠中の方でも安心してお使いいただけます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
これはツムラ薬品でも有名な漢方薬です。
この漢方薬に含まれている成分が、体に溜まった余分な水分を外に排出してくれるため、血液の循環が良くなるんです。
このような働きが妊娠中の冷え性解消してくれます。
昔から多くの妊婦さんに親しまれてきた漢方薬で、妊娠中の冷え性体質を改善してくれる効果がとても高いんですよ。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
この漢方は、体全身の冷えに悩む妊婦さんに特に効果的です。
この漢方の特徴は、胃腸の調子が悪さを整えてくれるというもので、胃の中のバランスを元に戻し、食べた物の消化を助ける力を持っています。
もし胃腸のバランスが悪いままだと、食べたものがしっかりと吸収されずにエネルギーが体全体に行き渡らなくなってしまうため冷え性に繋がります。
まさにそのような冷え性の原因を、根本から解決してくれる漢方なんです。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
この漢方は主に下半身の冷え性に悩んでいる妊婦さん向けです。
下半身の冷えというのは、主にストレスが大きな原因と言われています。
妊娠中は、ホルモンバランスが崩れる影響で不眠に悩む妊婦さんも多く、不眠はストレスの大きな原因となってしまうため、夜の睡眠を促し、生活のリズムを元に戻す効果があるこの漢方は、まさにそのような原因にぴったりの漢方なんです。
漢方以外の妊娠中の冷え性対策
ここまで、妊娠中の冷えの原因や、冷え性がきっかけとなる自分と対峙への悪影響、
冷え性に効果的な漢方薬等について一緒にみてきました。
もちろん漢方薬での対策は良いことなのですが、日常生活の中でも、
冷え性を改善するためにできることがいくつかあるので、そちらもご紹介したいと思います。
- 体を温める食べ物を食べる
- ウォーキングやストレッチを習慣化する
- 半身浴を行う
これらの3つの習慣は、多くの方がすぐに実践できる簡単なものだと思います。
ただ、全てをいっぺんに習慣化するのは難しいと思いますので、
自分に向いているものから少しずつ生活に取り入れて習慣化していくことを心がけてみて下さい。