妊婦さんのダイエットにビタミンB1は必要?
ビタミンB1というとやはり美容成分ってイメージが強いですよね。
妊娠中でなくても女性はサプリメントであったり、ドリンクなどでも普段からなるべく摂取したい栄養成分の一つだと思うのですが、
そのビタミンB1がダイエットにも効果があることを実は多くの方が知らなかったりもします。
このページでは妊娠中にも大事になる栄養素のひとつビタミンB1について特集していて、
なぜ必要になるのか、過剰摂取など妊娠中に気を付けなければならないこと、効率的な摂取方法なども合わせてみていきましょう。
ビタミンB1とダイエットの関係
ビタミンB1がダイエットに欠かせないと言われても『なぜ?』と疑問に思う方もおられるのではないでしょうか。
『ダイエット』とひと口に言っても2つの要素があります。
- 脂肪が付くことを予防する
- 付いてしまった脂肪を分解・燃焼すること
この2つの要素なんですけど、妊娠中には激しい運動が禁止というのが基本ルールなので、
運動で後者のダイエットをするのは難しいと言わざるを得ません。
なので、基本的には前者の脂肪が付くことを予防するダイエットが大切になります。
これは妊婦さんに起こっている体質の変化にとってもつじつまが合います。
というのも、妊娠中はホルモンバランスが生理前の太りやすい時期と似ていて、
甘いものをちょっと食べただけで、あっという間に『赤ちゃんのための栄養』として身体の中にたくわえられてしまう仕組みになっています。
そのために、必要以上に食べる量を抑えようとしても、食べつわりや中期から後期の食欲の増加もあるため、
なかなか難しいのは経験済みの方には『痛いほど理解できる』と思います。
そこで、ビタミンB1が必要になってくるんですね。
その理由を、詳しく見てみると納得できると思います。
ビタミンB1が妊娠中ダイエットに必要な理由
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるためのビタミンです。
ここだけ聞いてピン!とくる方は、かなりするどい方だと思います。
ビタミンB1を詳しく見ていくと、糖質に関してとても深い関係をもつ栄養素なんです。
糖質を効率よくエネルギーに変換するために使われたり、末梢神経の働きを正常化するためにも必要となる重要な栄養素なんですね。
ここで、糖質というのはダイエットにおいて、とても重要なキーワードになります。
糖質というのは麺類や食パンなど、主に白い色の食材に多く含まれているといわれる栄養素で
その糖質が燃焼してカロリーへと変わり、体を動かすエネルギーとなります。
この段落の一番初めの部分で『糖質をエネルギーに変えるためのビタミン』とお話した通りです。
そのため、食べ物で摂った糖質がエネルギーに変えられて消費されるので、
太りやすくなっている妊娠中に脂肪が付いてしまうのを予防してくれるということなんですね。
妊娠中は付いてしまった脂肪を落とすための激しい運動はできませんから、
一度脂肪が付いてしまうとなかなか落とすことができません。
また、安定期になってウォーキングやストレッチ、マタニティヨガなどできるようになっても、
黄体ホルモン(プロゲステロン)が、脂肪をたくわえようとしているため、なかなか分解、燃焼側に回ってくれないんですね。
妊娠中は体重管理が大切と言われるのは、このように太ってしまってからのダイエットはできないという事情があるんです。
また、ビタミンB1をしっかり摂れていると『エネルギー不足』になりにくいということもあります。
妊婦さんは自分自身の身体で身を持って知っている方が多いと思いますが
『すぐに息切れしてハァハァしたり』しませんか?
炭水化物も適切な量を食べて、
ビタミンB1もしっかり摂ることで『妊娠中の疲れやすさを解消できる』というメリットもあるんですね♪
妊娠中にビタミンB1どのくらい必要?どうやって摂る?
先ほどご紹介した通り、妊娠中に疲れやすさや太りやすさを自覚している妊婦さんにはぜひ摂るべき栄養素ということが分かって頂けたと思います。
ビタミンB1は、意識して摂取していい栄養素の一つと言えるんですね。
では、どういった食べ物でビタミンB1が摂れるのか、また、どのくらい摂るべきなのかを見て行きましょう。
日本人の主食であるごはん、特に精米された白米にはビタミンB1は少なく、
なるべく玄米や胚芽米などビタミンB1を多く含む食事もいいでしょう。
白米にならなかった「ぬか」には多くのビタミンB1が含まれるので
ぬか漬けも野菜と同時にとれるので、積極的に摂取していきたいところですね。
ただし、ぬか漬けには、それなりに塩分も含まれているので、食べ過ぎには注意したいところです。
ビタミンB1の理想的な摂取目安量
ビタミンB1の理想的な摂取量は、一日あたり
- 成人男性:1.2~1.6mg
- 成人女性:0.9~1.2mg
となっています。
ただし、ビタミンB1は水溶性のビタミンですので水と混ざりやすく体の外に排出されやすいという特徴があります。
実際に食物から取れる摂取量は食材や食品のパッケージに書かれている量よりも少ないと考えておくのが無難です。
ビタミンB1の過剰摂取と副作用
ビタミンB1は先ほどもお伝えしたように食物から摂取しにくい栄養素でもあり、食品から摂取しすぎる事はほとんどないと言われています。
一日の摂取上限が100mgとなっており、理想的な量からかけ離れていることからも摂取しにくいことがわかります。
そんなビタミンB1にも過剰摂取しすぎることによる副作用も存在すると言われています。
具体的な症状としては頭痛、イライラ、皮膚のかゆみなどの症状です。
直接的に胎児への危険な悪影響等につながる事はなさそうですが、このような体の不調が発生する恐れがあるため、過剰摂取だけは気をつけて行きたいところです。
ビタミンB1をサプリで摂取するのは大丈夫?
サプリメントは基本的に食品ですので、薬とは違い副作用などの危険性を心配する事は無いと言われています。
なので、食事ではどうしてもビタミンB1を補い切れない場合は、サプリメントで足りない分を補うのはとても良い考えだと思います。
実際にビタミンB1が不足してしまうと、脚気、疲労感、脳の働きが低下といったような症状が起こってしまうと言われています。
逆にビタミンB1を適切に摂取していると、美容面やダイエット効果が期待できるだけでなく、
消化不良を改善したり糖尿病を予防したり、うつ病に効果があったりと様々な嬉しいメリットもあります。
こういったメリットは出産してからも体にとって嬉しいものですので、継続して習慣化するのも良いですね。
ただし、いくらビタミンB1の摂取が大切といっても、ビタミンB1だけ摂っていればよいというものではありません。
妊娠中はビタミンB1も含めて、いろいろな栄養素の摂取バランスが大切です。
なので、不足する分をマルチな栄養素を総合的に摂取できるサプリを使って摂取して行くのが良いかも知れませんね。