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妊娠中は本当にひじきが危険なのか?調べてみました

妊娠中にひじきを食べてはいけない。という話を聞いたことがありませんか?
巷では、ひじきにはヒ素という成分があって、それが胎児に対して悪影響を及ぼす。という噂があります。

 

中には妊娠してからこの噂を初めて知った。という方もいるかと思います。

 

すると、そういえばあの時ひじきを食べすぎちゃったけど大丈夫かな…

 

心配になってしまいますよね。

 

そこでこのページでは

 

ひじきにヒ素が含まれているという噂が本当なのか?
食べてはいけないものだったの?
鉄分も含めて食べたほうが良い!と言われていたのは間違い?
先日、ひじきとこんにゃくとお豆の煮つけをいっぱい食べたけど大丈夫?

 

このような、妊婦さんが気になる『ひじきに対する安全性』を中心に詳しく見て行きたいと思います。

 

妊娠中にひじきは食べてはいけないって本当?

先程の話にあった妊娠中にひじきを食べると危険というのは、結論から言うと全く問題がないわけではありませんが、ちょっと食べたくらいでは特に問題ありません。

 

少し前までは、医療機関や政府機関が開催しているお母さんのための教室で、ひじきには妊娠中に嬉しい栄養が豊富に含まれているため妊娠中は積極的に食べましょうね。そう言われていました。

 

ですが、およそ十数年ほど前の2004年にイギリスの厚生省にあたる省庁が

 

『ひじきには“ヒ素”が含まれており、それが胎児に影響及ぼすため食べない方が良い』

 

という趣旨の勧告を出したことをきっかけに妊娠中のひじきとの関わり方が見直されるようになりました。

 

ですが、その後に、妊娠中の方でもひじきは極端に食べ過ぎなければ大丈夫。
ということがわかり、今では妊娠中は適度にひじきを食べるというのが主流となっているようです。

 

なので、妊娠してからひじきの噂を聞いて不安になっていたままさんは安心してくださいね♪

問題視されているひじきの“ヒ素”について

妊娠中の方が大量に摂取すると危険だと言われているヒ素は、いわゆる猛毒の一種ということはご存じの方もいると思います。
ですが、ヒ素には毒性がある『無機ヒ素』というものと毒性がほとんどない『有機ヒ素』があります。

 

ひじきには毒性がある無機ヒ素が含まれています。

 

だからこそ妊娠中のママさんがひじきを過剰に摂取してしまうことで、
胎盤を通して赤ちゃんにヒ素の成分が届いてしまうとその赤ちゃんに対して
奇形や脳障害の危険が高まると言われているんです。

 

このような事実から、妊娠中に一時期は全く危険性がないというわけではありませんが、
先ほどお伝えしたように、危険性が心配されるのは過剰摂取をした場合になります。

 

そう言われると、過剰摂取をしなくても良いとは言え、ひじきを食べる際はちょっと気になりますよね・・・

 

ただ、1日あたりどのくらい食べても良いのか?という具体的な数字がはっきりしていれば、こういった悪影響等を気にせず安心してひじきを食べることができます。

妊娠中はひじきをどのくらい摂取すると危険?

厚生労働省によると、体重およそ50キロの大人の人が1日あたり4.7グラム以上の乾燥ひじきを毎日継続して食べ続けた場合に健康に害するリスクが高まると言われています。

 

それに対して日本人の乾燥ひじきの摂取量は、1日あたりの平均がおよそ0.9グラムと言われています。

 

前述のヒ素が含まれていることから基準が厳しくなった“ひじきの一日当たり摂取量上限が4.7グラムです。
それに対して、わたし達が平均してたったの0.9グラムです。摂取量上限の20%程度しか摂っていない計算になります。

 

なので、いつもよりちょっと多めに食べちゃったかも・・・
心配されている方でも、4.7グラム以上のひじきを毎日継続的に摂取していない限りは特に心配する必要はないと言えます。

 

ひじきには1キログラムあたりでヒ素が110ミリグラム含まれており、
この数字は同じくヒ素が含まれているワカメや昆布の2倍から3倍にあたると言われています。

 

ですが、上記の4.7グラムのひじきというのは、『乾燥ひじき』での量ですので、水やお湯でもどすと結構な量になります。
また、詳しくはもう少し後で改めてご紹介しますが、『水分でのもどし方』次第では安全に食べることもできます。

 

この数字を見ると驚いてしまうところですが、先ほどお伝えしたように普通通りの食生活を送っている分には
特にヒ素による健康被害または胎児への被害等は心配なさそうですので安心してくださいね!

 

むしろ、ひじきには妊娠中の体にとっても嬉しいカルシウム、鉄分、食物繊維といったような成分が非常にたくさん含まれています。
先ほどお伝えしたように普通にひじきを食べている分には全く問題がないため妊娠中でも積極的にひじきを食べていきたいところです。

妊娠中にひじきを食べるときに気をつけたいポイント

ここまで見てきてわかったように、極端にひじきを食べ続けなければ妊娠中でも特に問題がないことがわかりました。

 

ですが、ちょっとでも体に良くないものであれば調理段階でできるだけその毒を取り除きたいですよね。
そのためのポイントをこれから3つご紹介します。

水で戻す

乾燥ひじきに含まれているヒ素はひじきを水で戻す段階で溶け出していきます。

 

そしてひじきを約1時間ほど水に漬けて戻すことによって、大体70%位のヒ素が水に溶け出します。
普段よりも数10分早めに水に戻しておくだけですので、どうしても気になるという方は水で戻す時間を少し長めにとると良いでしょう。

ひじきを茹でる

ひじきを水で戻した後に5分間程度ゆでるだけでもヒ素の量を減らすことができるようです。

 

また、ひじきのゆで汁に溶け出したヒ素は、その後の調理には使わないようにしてくださいね。
他の食品と組み合わせるこれがどういうことかというと、ひじきを単体で調理しようとするとどうしてもひじきの量が多くなってしまいますよね。

 

そこでにんじんや大根、油揚げなどの定番の食材でもいいので何か他の食材と組み合わせて調理することで、自然にひじきの食べる量を減らすことが可能です。

 

同時に栄養のバランスも良くなるので、妊婦さんにとってはむしろうれしいですね♪

ひじき以外にヒ素が含まれている食材

先ほども少し触れましたが、ヒ素はひじきだけでなく他の様々な海藻類にも含まれていると言われています。

 

先ほど触れた昆布とワカメもそうですが、それ以外にもノリにも含まれています。

 

しかし、これらの食材にもヒ素が含まれているとは言え、ひじきに比べると圧倒的にヒ素の量が少ないため、ひじきと同様普通に摂取する分には何も問題ありません。

 

なのであまり気にせず普段の食事にバランスよく取り入れたいところです。

ひじきを摂取するメリット

ここまで話してきたヒ素を除けば、基本的にひじきは多くの方が体に良い食べ物という認識だと思います。
そんなひじきは、具体的に以下のような嬉しいメリットがあることがわかりました。

動脈硬化を予防する

ひじきには食物繊維がたくさん含まれている事は有名な話ですよね。

 

この成分は便秘にも非常に効果的ですが、コレステロールの代謝を促進するため、動脈硬化の予防効果も注目されているんです。

妊娠中の貧血改善

ひじきには鉄分もたくさん含まれています。

 

妊娠中は特に貧血になりやすいと言われていますから、適切な量を定期的に食べるというのは貧血になりにくい体作りにつながると言えるでしょう。

 

ただ、ひじきの場合レバーなどに比べると鉄分の吸収率がさほど高くないと言われています。

 

野菜や果物に含まれているビタミンCと組み合わせて食べることでその吸収率を高めることができるので、食事とうまく絡めていきたいですね♪

お肌や髪の毛にも嬉しい

ひじきにはヨウ素という成分も含まれており、この成分は体内の新陳代謝を活発にしてくれる働きがあって、お肌や髪の毛、爪等を健康的に保つというメリットが期待できます。

 

また妊娠中はシミや黒ずみができやすいと言われていますが、この成分からは紫外線から守る働きも期待されているため、妊娠中の黒ずみ対策にもつながります。

歯と骨を強くする

ひじきにはカルシウムやマグネシウム、マンガンという成分が含まれており、中でもカルシウムに関しては、カルシウムが豊富に含まれていると言われている牛乳のおよそ10倍以上も含まれているそうです。

ひじきは妊娠中ダイエットにも効果的!

ひじきには中性脂肪を減らすと言われているタンニンが含まれており、この成分はただ単に中性脂肪を減らすだけでなく、今後脂肪がつきにくい体にしてくれる働きがあります。
また、ひじきはお腹の中で膨らんでくれる性質があります。

 

なのでよく噛んでゆっくり食べることで満腹感や満足感を得やすくなります。
妊娠中は太りすぎは危険ですので、体重コントロールを検討されている方にはとてもおすすめかと思います。

妊娠中の“ひじき”との付き合い方のまとめ

妊娠中にひじきを食べるとお腹の中の赤ちゃんに悪影響があるらしいよ』こんな噂を聞いてしまうと

 

誰だって妊娠中にひじきを食べるのが怖くなってしまいます。
ですがそれについては先ほどご紹介したように、極端に食べ続けなければ何ら問題はありませんので安心してくださいね♪

 

また、ひじきを適度に食べる習慣は太りにくい体を作ることにもつながります。
妊娠中の体重コントロールにお困りの方にもおすすめと言えますよ♪

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