妊娠中の海藻サラダの健康効果とダイエット効果と注意点
海藻サラダはワカメなどの海藻類を効率よく摂取できるサラダのレシピであり、カロリーがとても低いのでダイエットメニューとしても大変人気のあるメニューです。
そして、ワカメや昆布などの海藻類は健康にも良いですし、髪の毛やお肌を美しくしてくれる効果も期待できるので、女性ホルモンの影響から髪の毛やお肌の調子が悪くなりやすい妊娠中のママにもオススメです。
そんなダイエットや美容、健康面で嬉しいメリットをもたらしてくれる海藻サラダですが、海藻類に豊富に含まれるヨウ素と言う成分を過剰摂取をしてしまうと、胎児に悪影響を及ぼすこともあると言われています。
結論から言うと、妊娠中に海藻サラダを食べることは可能であり良いことなのですが、実際に食べる際は過剰摂取にならないように注意しておく必要があります。
そこでここでは、妊娠中のママにとっての海藻サラダの安全性、健康面やダイエット面ではどのようなメリットがあるのか。といった内容を一緒に見ていきたいと思います。
そして最後に、妊娠中のママにおすすめの簡単海藻サラダレシピをご紹介しています☆
妊娠中はヨウ素に注意!
妊娠中に海藻サラダを一切食べてはいけないわけでは無いのですが、ワカメなどの海藻類に含まれている「ヨウ素」と言うミネラルに注意しなければいけません。
ヨウ素と言うのは、体内で甲状腺ホルモンを作り出すために必要不可欠な栄養素であり、その甲状腺ホルモンは胎児の体作りや脳の発育にも使われます。
なので、妊娠中にヨウ素が極端に不足してしまうと胎児がクレチン症という甲状腺の機能障害を起こしてしまう可能性が高まります。
だからこそ、妊娠中は適度に海藻類からヨウ素を摂取するべきなのですが、かといって過剰摂取をしてしまうと今度は、逆に赤ちゃんの甲状腺機能の低下につながってしまう可能性があるんです。
そのため、妊娠中は完全に海藻類を避けるわけでもなく、過剰摂取をしないように注意していく必要があるんです。
じゃあ、妊娠中にどれくらいのヨウ素を摂取すればいいの?
妊娠中に摂取した方が良いと言われているヨウ素の量は、1日あたり170マイクログラムです。
この数字をもとに、どの食品にどれくらいのヨウ素が含まれているかを把握することで海藻サラダではどれくらいの海藻を使えばよいのか。と言う部分が見えてきますね。
ヨウ素が多い食品の含有量
- 乾燥昆布5グラムあたり、約12,000マイクログラム
- 水戻しわかめ10グラムあたり、約190マイクログラム
- 昆布の佃煮15グラムあたり、約1,650マイクログラム
- 焼き海苔大きいサイズが1枚で、約20マイクログラム
ヨウ素が含まれているのは海藻類だけじゃない
基本的にヨウ素が豊富なのは海藻類のイメージですが、実は魚介類にもヨウ素がたくさん含まれているのです。
例えば、タラ、ししゃも、ズワイガニ、アワビ、サザエ、貝類などがあります。
ですので、ヨウ素の摂取をコントロールする際は海藻類だけを見るのではなく、主に魚介類や甲殻類、貝類なども食事に含まれていないかを考えていく必要がありそうです。
海藻サラダを食べる日は、上記の食材をできるだけ控えて、逆に海藻類を食べない日は上記の食べ物を適度に補給してヨウ素の摂取量を調整していきましょう!
海藻サラダはママの健康も支えてくれる
ワカメなどの海藻類にはヨウ素が豊富に含まれていることから、甲状腺の健康維持に役立つことがわかりましたが、健康面のメリットはそれだけではありません!
例えば、海藻サラダによく使われるワカメで言うと、食物繊維もたくさん含まれているため、妊娠中の便秘解消にも効果的です。
便秘が解消されると、体臭が落ち着いたり、口臭が発生しにくくなったり、免疫力が向上したり、様々なメリットにつながります。
また、日常的にワカメや昆布などを食べる方が多い地域には高血圧の患者が少ないこともわかっており、長寿者も多いようです。
もっと深く掘り下げていくと、血液をサラサラにしてくれる効果や、コレステロールを減らしてくれたり、ガン予防にもつながると言われています。
我々日本人にとっては小さい頃から慣れ親しんでいる海藻類ですが、これほどにも健康を支えてくれる効果があったようです。
妊娠中ダイエットにも大活躍!
先ほど、わかめには食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消の効果がある。とお伝えしましたが、実は便秘解消をすると言う事は、体の中に溜まってしまった便が排出されるのでその分体重が落ちるのもそうなのですが、便秘が解消されてお通じがスムーズになると、実は体内の代謝が向上して太りにくく痩せやすい身体の状態を作ることができるんです。
なので、ダイエットをする際はまず最初に便秘を解消することが重要とも言われています。
そして、海藻類に含まれるアルギン酸と言うのが、体内のナトリウムにくっついて一緒に外に排出する働きをしてくれます。
ナトリウムと言うのは、主に塩に含まれており過剰摂取をしてしまうと体内に水を溜め込みすぎてしまうため、その結果むくみになりやすくなるのです。
妊娠中は、ただでさえ水分を溜め込みやすい状態になっていますから、ナトリウムを過剰摂取してしまうとちょっとやそっとのことでむくみが解消されない状態になり、悪化すると深刻なセルライトに発展してしまうこともあります。
ですが、海藻類に含まれるアルギン酸の働きによってそれを予防、改善していくことができますので、そういった意味でもダイエット効果があると言えるでしょう。
シンプルで簡単!妊娠中にお勧めの海藻サラダレシピ
それでは、わかめを使った簡単海藻サラダのレシピをご紹介していきたいと思います。
妊娠中の方でも安心して食べれるワカメの量になっています。
材料(大人2人、子供2人)
- カットわかめ(乾燥)3g
- 鶏ささみ100g
- きゅうり1本
- すりごま 適量
- 砂糖小さじ1
- 酢大さじ1と1/2
- しょうゆ大さじ1と1/2
- ごま油 大さじ1/2
作り方
- まず最初に乾燥わかめを水で戻しておきます。
- ささみを湯がいたら覚まして小さく裂いていきます。
- きゅうりを千切りにして、軽く水洗いしてから水気をある程度取る。
- 1番から3番までの過程で用意した材料と、すりごま、調味料を混ぜたら完成です。
ちなみにこちらは、幼稚園や保育園の給食でも登場する海藻サラダのレシピですので、
小さなお子様がいらっしゃる家庭でも安心して出すことができますよ♪