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前置胎盤の疑問|流産や出血や痛みは?帝王切開になる?

前置胎盤とは、胎盤の位置が通常の位置とは違う場所に胎盤が作られる症状です。
それによって赤ちゃんが経膣分娩ができなくなってしまう場合があり、その場合は帝王切開になります。

 

場合によっては帝王切開が必要になるケースもあるのですが、前置胎盤自体にも種類があり、必ずしも帝王切開になるというわけではなさそうです。
そこでこのページでは心配になってしまうことが多いと思われる前置胎盤について詳しくご紹介して行きたいと思います。

 

前置胎盤って何?

前置胎盤とは、通常、ママの子宮の中で上のほうにある胎盤が何らかの理由によって
赤ちゃんが出産の時に通ってくる産道や子宮口を塞いでしまう位置に来てしまう症状です。

 

前置胎盤には種類があり、子宮口には全くかかっていないけれども胎盤の位置が低い状態のことを低置胎盤といいます。
子宮の内側にあるない子宮口のところまでの距離がまだ余裕があり、
この場合は通常の経膣分娩ができるため、痛みや出血などの異常がない限りはそのまま過ごすことができます。

 

そして、子宮口にかかっている前置胎盤の中では

  • 辺縁(へんえん)前置胎盤
  • 部分前置胎盤
  • 全前置胎盤

前置胎盤にもこの3種類があります。

 

この中でも、辺縁前置胎盤というのは、胎盤の端っこが子宮口の端っこにかかっている状態で、妊娠中は子宮がどんどん大きくなっていきますから、
子宮が大きくなっていくに従って子宮口から胎盤が離れていて通常の分娩が可能になる場合もあります。
この場合も経過観察で妊婦健診でわかることですので、こまめに妊婦健診もしっかり受けることが大切ですね。

 

部分前置胎盤とは、胎盤の一部が子宮口にかかっている状態で、
一部とはどのくらいなのかというと、厳密には子宮口を2センチ以上の大きさで胎盤がふさいでしまっている場合に『全前置胎盤』。
2センチ未満で子宮口を塞いでいる場合が『部分前置胎盤』となっています。

 

全前置胎盤の場合は、完全に子宮口を塞いでしまっているため赤ちゃんが通常の経膣分娩もすることができず、帝王切開が必要です。
ですが帝王切開自体は、すべての妊娠と出産において約10%から15%程度の確率で起こる事です。
また、帝王切開は縦切りや横切りがあり、出産後も目立たないようにすることもできます。

 

前置胎盤は出血する?痛みは?

基本的に前置胎盤自体には痛みや出血はありません。
ただし胎盤の位置が正常な子宮の上の方では無いため、子宮の大きさが赤ちゃんの成長とともに変わっていくことで、
胎盤と子宮壁の間にズレが生じて出血する場合があるということです。

 

ただしこの確率もとても小さなもので、3日以上お腹の張りや痛みが取れないといったような前兆の症状もありますので、
お腹がずっと痛い場合は、妊婦健診のタイミングではなかったとしても産婦人科に行って受診することをお勧めします。

 

日常生活では、前置胎盤に対しての対処としては安静が必要となってくるのですが、出血がある場合はすぐに病院にいきましょう。
また、ほんの少しでも出血が続いている場合は、入院して安静を保つ事が大切です。

 

このあたりの判断は産婦人科やママの相談によって決めることが可能なようです。
ですが万が一のケースに対する対処を考えると入院をした方が良いということも言えなくもありません。

 

ただし、前置胎盤だからと言って直接痛みや出血が起こるというわけではありませんので安心してください。
あくまで経過によってはそうなることもあり得るということを覚えておきましょう。
そして、妊婦健診をできる限り欠かさず受けて、経過を見守ることが大切です。

 

前置胎盤になりやすい人はどんな人?

前置胎盤になりやすい人というのがいるようです。
というのも前置胎盤の原因自体がまだはっきりと完全に解明されてはいないのですが、
何らかの理由によって子宮の内壁が通常の位置に胎盤を作れない状態にある場合に起こる症状ということができるためです。
帝王切開の既往症がある方
人工妊娠中絶の起用がある方
子宮筋腫の切除手術など子宮の手術歴がある方
多胎妊娠の方
胎盤の形態異常(常位早期胎盤剥離なども含む)が前回の妊娠であった方
喫煙
高齢出産
こういった経歴がある方や状況に置かれている方に分けることができます。
またこの中で1番良くないと言われているのは喫煙なんです。喫煙によって子宮の血流障害が生じていると正常な着床を妨げてしまって、その時に前置胎盤ということになる確率が高まると考えられています。

 

ただし、喫煙しているからといって必ずしも前置胎盤になってしまうということでは無いということでやはり6ようなリスクは避けるため妊娠の計画がある方は「禁煙したほうが良い」ということは言えるかも知れませんね。

 

前置胎盤は予防できるの?

今のところ前置胎盤になってしまう理由や原因自体がはっきり解明されていないため、前置胎盤を予防することが難しいと言われています。

 

ただしここまでご紹介してきた通り、胎盤の機能異常がない限りは赤ちゃんは通常通り元気に育っていきますし、
痛みや出血自体がなければ、できるだけ安静にする以外では特に注意事項もありません。

 

ただし、266日間という妊娠期間中は赤ちゃんの成長に伴って台湾の大きさもどんどん変わってきますし、
赤ちゃんが成長すること自体が変化になりますので、その経過に対しての観察は怠らないようにしたほうがよさそうですね。どちらにしても妊婦健診はしっかり受けましょう。

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