妊娠中に生理中のようなむくみができる仕組み
妊娠中のむくみと言うのは、ほとんどの妊婦さんが経験すると言うトラブルの1つなんです。
特に手や足のむくみは、妊娠中の生活に支障きたすほどの方もおられます。
このページでは、妊娠中のむくみに悩んでいる方に
妊娠中のむくみの原因が生理中のむくみとどのように違うのか
また、妊娠中のむくみを解消する方法はどのようなものなのか
という2点についてまとめています。
目次
- 妊娠中のむくみの原因
- 妊娠中のむくみの解消法は?
- まとめ
妊娠中のむくみに悩み、それを改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠中のむくみの原因
では、むくみの改善に入る前に、まずはむくみの原因について見ていきましょう。
そもそもむくみは、体内の水分のバランスが深く関係しており、それは生理中も、妊娠中も、似たような仕組みになっているのですが、細かいところを見ていくと、妊娠中のむくみは、妊娠中ならではの原因があったんです。
まず妊娠中にむくみやすいと言われているのは、体の中の血液と、水分のバランスが崩れやすいからだと考えられています。血液は赤ちゃんに栄養を送るための役割を持ち、妊娠中はその影響で、通常よりも血液の量が増えていきます。その血液から、体液が漏れていくと、皮下組織に水分が溜まっていきます。
では具体的な原因についてですが、
- 塩分の過剰摂取
- つわりが原因の運動不足
- 妊娠中の必要な体重増加
- 体の冷えによる血液の循環不足
- 長時間同じ体勢でいること
- 体型の変化による洋服の締め付け
などが挙げられます。つわりが重たい時は、外出すらできませんよね。
そうなるとなかなか動くことができなくなるため、必然的に運動不足の状態に陥ってしまいます。
体は、適度に動かさない限り血液の循環が滞ってしまい、そうなると手や足がむくみやすくなってしまうんです。
逆にたちっぱなしだったり、座りっぱなしだと、重力の関係で、血液が足のほうに流れていきますが、
心臓に返す弁が働いて、血液は上手に体内を循環していきます。
ですが、長い間そのままの状態が続くと、そういった働きが鈍りやすくなってしまいます。
特に女性は血流を助ける筋肉が少ないため、男性以上に立ち仕事などの影響でむくみができやすいと言われています。
顔のむくみは、妊娠中も、生理痛と似たような状況で疲れが溜まっていたり
寝不足になったりすることで現れやすいと言われています。
また、手のむくみは、ホルモンバランスや自律神経の乱れが深く関わっているため、日常生活に大きく左右されて行きます。
体の冷えや血行不良と言うのは、手や足の先の方まで血液が行き届かないため、
体内の水分が一定の場所でせき止められてしまっている状態になります。
もともと人間の体は60%が水分だと言われてますので、体が冷えて結構不良になってしまうと
むくみやすいという特徴があります。
またこれは妊娠中の方特有なのですが、洋服の締め付け等による浮腫に気づかない方が意外と多いんです。
例えば妊娠初期でも、体型の変化と言うのは人それぞれです。
その時に既にお腹が締め付けられていると、気分が悪くなったりします。
また、マタニティーウェアなどに関心がなく、そうしているうちに体型が変化し
体型が合わない服を着ていると言う場合があります。
そうなると衣服による締め付けが起こるので、体のむくみの原因となってしまうんですよ。
水分が深く関わっていると言うところは、生理中の時とむくみの仕組みはよく似ているのですが
今まとめたように、妊娠中には、それならではの原因がいくつかあるんです。
妊娠中のむくみの解消法は?
妊娠中のむくみの原因がわかったところで、むくみの解消方法について見ていきましょう。
妊娠中と言うのは、以前とは違い無理をすることができません。
そのため運動不足に陥ってしまう方が非常に多いといわれています。
ですが、妊娠初期から妊娠後期まで、無理なく続けられる運動を行うのがとても大切で、
苦にならない方法を見つけるのも重要です。
では具体的にどのようなむくみ解消方法を行くのかを一緒に見ていきましょう。
リンパマッサージ
リンパマッサージは、運動不足などから、体内に老廃物が溜まりやすくなったときに、
リンパに詰まった老廃物を取り除き循環を良くするためのものです。
これを行うことで足のむくみや首元のだるさ等を解消することができます。
ただし、妊娠中の方はおなかの中の赤ちゃんに負担をかけないように、腹部のマッサージは避けましょう。
足のむくみに関しては、まずお腹に負担をかけないように足を前面に伸ばして座ります。
マッサージする方の足を軽く曲げ、足首に両手をあてます。
この時に、両足のの親指以外の4本でふくらはぎを支えるように抑えます。
親指は足の骨の両側に添えましょう。
次にふくらはぎに添えている、親指以外の指を両手とも膝に向けて、ゆっくりとずらしていきます。
この時は力をあまり入れずにさせるように行います。
筋肉には力を入れると気持ち良い場合もありますが、リンパマッサージには強さは必要ないと言われています。
リンパマッサージは効果の大小が人それぞれですが、
優しくさすっていくことで血流が良くなっていくのを実感出来るはずですよ♪
ウォーキング
妊娠中はおなかの中の赤ちゃんの成長とともに、足と腰に負担がかかっていきます。
だからといって足腰を休ませてばかりでは、体のむくみの原因となってしまいます。
ウォーキングは妊娠中の方にはとても効果的な運動であり、出産後も無理なく続けられる週間となるので、
今の家から取り入れてみるのもありでしょう。
足湯、半身浴
妊娠中にとって、体の冷えは大敵だと言うお話をしました。
またむくみを防止するためにも、足を温めると言うのは非常に効果的です。
洗面器や、足湯専用の容器などに、温かいお湯を張って足をつけます。
この時に無理に熱いお湯を入れてしまうと、長くつけれない場合があるので、少しぬるいけど気持ちいい位のお湯を入れましょう。
きちんと睡眠をとる
妊娠中に大きくなったお腹のバランスをとりながら動くと意識せずとも、なかなかの体力消耗があります。
様々な生活環境の変化からもストレスが溜まる方も少なくありません。
また体内のホルモンバランスの変化は妊娠中には当然なのですが、それが原因で体調崩してしまうと、
それがむくみとなって現れる場合もあります。
また寝不足の場合も顔やまぶたが腫れますね。
特に出産後になると夜中の授乳に加え、ほとんどの時間を産婦人科のベッドで過ごすことになります。
運動不足や睡眠不足で、退院する頃には足首のむくみがひどくなってしまう方も多く
妊娠中の段階から疲れを翌日に持ち越さないような生活リズムを作っておくと、出産後にも楽になりますよ。
むくみに効果的な食生活
むくみに効果的な食材を積極的に取り入れることもむくみの改善には必要なことです。
ちなみに体のむくみは食生活の乱れも原因だと考えられており、
妊娠中に必要な栄養素をバランスよく摂取していくような健康的な食生活を送るだけでも、むくみは十分に解消されます。
もしも食生活が原因だと考えられる場合は、
カリウム、豚肉などに多く含まれビタミンB1、カルシウム、などを積極的にとると良いでしょう。
まとめ
妊娠中は生理中の時とむくみの仕組みは似ていますが、妊娠中はそれ以上に、身体がむくんでしまう原因がたくさんあります。
できる範囲で良いので、このページでまとめたむくみ解消法などを生かして、コツコツむくみを改善していきましょう。