腹筋運動をぜひ妊婦さんにも取り入れてもらおう
いくら妊娠中でも無事な安産を目指すためには太りすぎや、急激な体重の増加は避けたいところです。
負担のない出産をするためにも、健康的な赤ちゃんをお腹の中で育ててあげるためにも
母体であるママさんの健康もとても大事になります。
妊娠中に腹筋運動をしてもいいの?
お腹の中に赤ちゃんがいる状態で腹筋運動をすると、赤ちゃんを圧迫するから腹筋をしてはいけないというイメージは
誰もが持つかもしれませんね。
しかし、実際にお腹の中の赤ちゃんが大きくなって、腹筋をしてはいけない時期やどうしてしてはいけないのかというメカニズムまで
知っているという人は少ないのではないでしょうか。
ダイエットに腹筋が有効な理由
ダイエットを考えた時に食事制限やジョギングやウオーキングなどの運動を多くの方はイメージされることでしょう。
そこでダイエットで腹筋を鍛えることが有効だということをご存知でしょうか。
通常私たちの筋肉というのは男性女性関わらず、ほとんど下半身に集まっているんです。
腕や胸など筋肉がある場所があるのですが、それ以上に下半身の筋肉の量は多いんですね。
腹筋というのはそれらの筋肉の中継地点でもあるんです。
腹筋をダイエットに加えた方の体験談
私は若い頃から努力して標準体重を維持して来ました。けれど、ここ数年、体重は変わらないのですが、お腹周りに脂肪がつき始め、とくに下腹やわき腹のお肉が目立つようになりました。年齢も年齢なので、中年太りも仕方ないとは思う反面、やはりこのままではいけないと思う気持ちもあり、今のうちに何とかしようと、何年かぶりにダイエットを決意しました。
第一に行ったのが、食事療法です。若い頃からちょっと太ると、夕食を減らしたり、間食をやめたりして体重を落としていましたので、今回もまず、その方法を試してみることにしました。夕食ではご飯一膳食べていたところを半膳にし、そしてなるべく野菜を多くとるようにしました。同時にそれまで当然のように食べていた間食をやめました。どうしてもお腹がすくときには、ナッツを食べたりローカロリーの飴をなめたりして空腹を紛らわしました。そういう生活を1カ月くらい続けました。これで若い頃は十分効果を得られていましたが、やはり歳のせいでしょうか、代謝が落ちているようで、思ったように体重は落ちず、お腹周りの変化は全く見られませんでした。
そこで、次に行ったのが、マッサージです。ネットでやり方を調べて、毎日の入浴時に、行ってみることにしました。その方法は簡単で、「腸をもんで動かす→滞った老廃物に刺激を与える→老廃物を移動させる→便意を促してウェストシェイプにアプローチする」というものでした。私は以前から便秘ぎみだったので、このマッサージならお腹周りもスッキリ出来て、便秘も解消できるということで、一石二鳥だと思い、毎日毎日このマッサージをお風呂で行いました。その結果、確かに便秘は解消でき、下腹部は少しはスッキリしたような気がしましたが、わき腹のお肉は相変わらずで、効果としては「まあまあ」という結果でした。
私は、「もう40代だし、ポッコリお腹もある程度仕方ないのかな」と半分あきらめかけていた時、毎週、健康維持のために行っているエアロビクスの先生より、やはり「腹筋運動」がお腹周りを一番スッキリさせる効果的な運動だという話を聞きました。最初は「腹筋運動」なんて、あまりにもオーソドックスで、今更という感じでしたが、先生のお話を聞くと、逆に腹筋を鍛えずにお腹周りをスッキリさせるということは不可能に等しく、お腹痩せを目指すのであれば、まず「腹筋運動」でお腹周りに筋力をつけることが、一番の近道であるということでした。私はこの言葉を信じて、早速取り組んでみることにしました。
「腹筋運動」を行っていく中で私が一番大切にしたのは、「正しいフォーム」でした。ただ闇雲にやるのでは効果は薄く、先生もフォームが大切だということを言われていたので、この点を注意しながら、取り組んでみました。
その正しい基本の「腹筋運動」というのは、まず、仰向けに寝て、両膝を立てます。この時、脚は腰幅程度に開きます。次に頭の後ろで手を組み、肘を横に開きます。そして肩甲骨の上部分を床から浮かし、この状態がスタートのフォームとなります。
スタートのフォームを整えたら、おへそを覗き込むイメージで、背中を丸め、肩甲骨の下の部分までゆっくり引き上げます(体を完全に起こす必要はありません)。そして、またゆっくり降ろし、スタート時のフォームに戻ります。これで一回です。これを最初は数回から、慣れて来たら、30回、50回と増やしていきます。
「腹筋運動」を行う上での注意点としては、最初は腹筋力がないため、誰かに脚を持ってもらうなどして脚を固定したくなります。けれどその方法だと、腹筋以外の部分に力が入り、腹筋を鍛えることになりませんので、最初は回数が少なくてもかまわないので、なるべく自分の力だけで行うようにとのことでした。
基本の「腹筋運動」をマスターしたら、今度は腹斜筋を鍛えます。「腹斜筋」とはわき腹の筋肉のことで、こちらを鍛えることで、くびれを作ることが出来ます。「腹斜筋」を鍛える方法は、基本の「腹筋運動」にちょっとアレンジを加えるだけで、とても簡単です。基本の運動ではまっすぐ前に上がっていましたが、これを斜めに上がるようにするだけです。まず、背中を丸めながら、右の肩甲骨だけを床からはがすように上体を起こします。この時、右手で左足の膝頭をタッチするようにします。そして、反対側も同じようにし、これが1セットです。これも体全体を起こす必要はなく、肩甲骨が床からわずか離れる程度でも、十分わき腹に効果があるということでした。
「腹筋運動」の最中に首が痛くなり、その為、そちらが気になって運動に身が入らなかったり、または途中で断念しなくてはいけないようなこともあります。実際、私も最初はかなり首が痛くなりました。その原因としては、腹筋力がついてないうちは、上体を起こすために首を手で持ち上げようとしてしまい無理な力が首にかかっているからだということでした。腹筋を鍛えれば、そのうち首が痛くなることも無くなりますが、初心者の方でまだ腹筋力が十分でない方は、手を胸の前でクロスして運動を行うことで、首の痛みの問題は解決できると聞き、私も慣れるまでは胸の前でクロスする方法でやっていました。
エアロビの先生の勧めで「腹筋運動」を始めて1年が経ちます。そして、今、私のお腹周りは、以前にくらべてかなりスッキリしています。途中面倒くさくなったり、辛くなったりして、さぼった日もありましたが、今のお腹を見るたびに、がんばって続けて来てよかったと思っています。