マタニティーブルーってなんでなるの?
マタニティーブルーというのは産後に情緒不安定になることをいい、よく一時的なものと言われたりもしています。
本当の言葉の意味でいうと、妊娠中になってしまうのが『マタニティブルー』
産後の子育て中になってしまう情緒不安定は『ベビーブルー』と言うそうです。
こんな言葉の意味はともかくとして、妊娠中に実際になってしまうと本当につらくて悲しくて涙が止まらなくなったり、死んでしまいたくなったりしてしまうのがマタニティブルーですよね。
わたしも経験がありますが、妊娠中に大きくなっていくお腹を見て、うちの旦那が『デブだな~』の一言。
自分が、ちょっとした言葉を聞き流すことが出来ない精神状態になっている事は充分に分かっていますけど、それにしても酷い言葉だと思いませんか?
今、このページを読んでくださっている妊娠中の妊婦さんは、きっとこんな『夫からの悪気はないけど言葉の暴力』になっている事や妊娠中でお腹の赤ちゃんと自分自身を守る事に一杯一杯になっているタイミングでの『夫の他人事のような素ぶり』に傷ついた経験がありますよね。
ただし、そのまま放っておくと、最悪な話では産後離婚なんていう事にもなりかねないので、しっかりと対策を一緒に見て行きたいと思います。
妊娠中のマタニティブルーの正体
ある統計によれば程度の差はあるものの、日本人の2人に1人の確率で、マタニティブルーになるというデータもあります。
こうした状態は病気ではなく、ほとんどの方は10日~2週間もすれば自然に治るものとも言われています。
必要以上に心配する事は、却って暗くなってしまいますし、余計にマタニティブルーに拍車をかける事にもなりかねないので、注意が必要です。
先ほど、わたしも妊娠中に、旦那から『デブだな~』と言われた事があると言いましたけど、
その時は、すぐに『バカ!サル!二度と妊婦に向かってデブなんて言うな!』って言い返しました。笑
そしたら、すぐに『ごめんよ・・・悪気はなかったんだよ』と返して来ましたけどね・・・汗
でも、この程度なら良いんですけど、これに旦那の実家の両親(義父や義母)が関わってくると、これから生まれくる赤ちゃんを待ち遠しくてプレッシャーが掛かるような事を平気で言ってくるとか、わたしがそれを言われていても、旦那は板挟みになって言い返すことも出来ないとか・・・いろいろな事が原因で夫婦間の溝が深くなってしまうという事も。
最悪な事態を回避するためにも、マタニティブルーの原因をしっかり理解しましょう。
なぜマタニティブルーになるのでしょうか?
妊娠中のマタニティブルーはなぜなるの?
日本では、産後のママもマタニティブルーになるものと理解されています。
出産を終えたママさんにとって産後の時期はとてもメンタル的にも大切な時期ですよね。
なにげないことなどですぐマタニティーブルーの状況になってしまうことも多く、
その状況が続けば続くほど精神的にもうつの状態になりやすいのです。
ただ、妊娠中は産後の子育て中とは別の意味で、身体が大きく変化していますし、
何より産後の子育て中と一番違う点は『ホルモンバランスの変化中』という事です。
妊娠中は、妊娠初期に『ヒト絨毛性ゴナドトロピン』という胎盤や臍帯(へその緒)を作るための特別なホルモンが盛んに分泌されます。
また、妊娠後期には安定期から増え始めるプロゲステロン(妊娠前でも生理中や生理前にイライラする原因のホルモンです)がたくさん分泌されています。
この、妊娠初期と妊娠後期が『妊婦がマタニティブルーになりやすい時期』であり原因でもあるんですね。
また、根本的な問題として、妊娠中は体が物凄い勢いで変わって行くじゃないですか。
初めて妊娠した『初マタ』の方では、不安になる事も多いのは当たり前ですよね。
そんな状況の中で、旦那さんの『他人事な態度』や『言葉の暴力』があれば怒って大爆発するのは当然ですし、そんな事がなくても、臨月に里帰りしている時期に通常通り仕事のために、自宅にいる旦那さんから『こまめな連絡がない事』や『すごく会いたくなってしまう』というのも当然なんですよ。
だから、マタニティブルーなのかどうかは自覚がなかったとしても、泣きたくなったり、悲しくなったり、寂しくなったりするのは当然なので、あまり気にしない事と『今の自分の事だけを考える』というのも、気持ちの置き所的なマタニティブルー対策になりますよ。
産後のマタニティブルーも見てみましょう
出産の疲れや、環境の変化、慣れない育児による疲れや睡眠不足、育児に対するプレッシャーなどママさんにとってはこれらすべてがマタニティブルーとなる原因になるのです。
さらに、妊娠中に分泌量が増えていたプロゲステロンなどの女性ホルモンが、産後に急激に分泌量低下することが、マタニティブルーの原因としても大きく関わってくるんです。
妊娠中は、お腹の赤ちゃんを育てるためと、守るために母体のホルモンが増えて行って、出産後に急激に減っていきます。
女性の体の中ではこうしたホルモンの増減が急激に起こっており、体がついていけずに意味のわからない不安や一時的に情緒不安定となって、マタニティブルーになると考えられています。
マタニティブルーになったら?
マタニティブルーは、一時的なことと言われてもその期間はとても不安などにさいなやまされます。
焦らずに、ゆっくりと体調を整えていきたいところですが、メンタル的なものなのでなかなか理解もしにくいですよね。
ここで妊娠中や産後のマタニティブルーの最大の策となるストレス対策は、
実はある程度ストレスを解決する方法があるんです!
不安な気持ちを誰かと共有し、助けてもらったりと無理をしない
無理をしないというのは、特に初産だったりすると初めてのことだらけで、わからないこともいっぱいあります。
そのようなときに特に他人からできて当たり前という視線をもらうと、産後のママさんは、とても大きなストレスにもなります。
まして、そういったストレスを誰にも言わないで抱えようとしないでください。
先ほども書いたように、マタニティーブルーは、出産を経験した方の半数は体験するのです。
こまったらすぐ話を聞いてもらったり、相談に乗ってもらうというのは大事なことです。
また、旦那さんにもしっかりと手伝ってもらって、楽しい育児をしてくださいね。子供は二人の愛の結晶です。
二人で愛を注いでいくことが、育児であって、ママのストレスを減らすことにもつながります。
マタニティーブルーは一時的だからと安易に考えずに、いっぱいお母さんとしての道をみんなで歩いていきましょうね。