妊娠中ダイエットって大丈夫なの？
現在妊娠中の方は、まずはおなかの赤ちゃんのことを第一に考えるのが当たり前ですよね。
幸いにおなかの赤ちゃんに特に問題がなく、妊婦ご自身の健康も万全なのであれば、やはり気になるのは産後の体型ですね。
特に妊娠線のことを考えると、少しはダイエットをした方がいいのかなと気になる方が多いかもしれません。
妊娠するとお腹に赤ちゃんがどんどん育っていくので、自分だけの体重ではなくなります。羊水など考えるとわかるのですが、
必要な体重増加もあるんです。
さらには、妊娠していることを口実に、食べ物に走ってしまう妊婦さんが多いのも事実です。
赤ちゃんの健康のためには栄養をたっぷり取る方がいいのですが、だからと言ってあまりに食べ過ぎていると、妊婦自身の健康にも悪影響が及びます。
ですから、適度な妊娠中ダイエットは必要であると考えます。
妊娠中ダイエットで気を付けなければならないのは、第一には胎児の健康です。
そして第二には妊婦の健康です。
双方の健康状態を崩してまでダイエットをするのでは本末転倒です。
ですから、ダイエットといっても、過激なものではなく、過剰な運動や過剰な食べ物を避けるという意味でのダイエットとなります。
運動面ではまずは毎日の散歩から始まります。
妊娠中ダイエットでは常にお腹の張り具合を意識しながら慎重に運動しましょう。
人気のあるダイエット食品でも、それなりの味じゃないと食事の代用にすることはたやすくないのは当然です。ギブアップせずにダイエット食品で我慢するには、味の選択肢が多いことも大切にちがいありません。
そんなに長く厄介な食事制限は経験済み、自信がないけれど、本気でスリムになりたい！！そんな気持ちで短期集中ダイエットを頑張る人ならコレ、話題のファスティング（断食）ダイエットという方法です。ダイエットにトライする時は食事の食材を考慮し、三日坊主にならないことに意義があります。それゆえ、食事の本来の意味を是認できないような食事方法は、ダイエットにとって百害あって一利なしです。
そして、妊娠中の食事はまずは食事時間を規則正しくし、栄養バランスのとれたものを腹八分目でいただくということが基本となります。
無理せず楽しくダイエットを始めましょう。
妊娠中ダイエットのリスク
昔と比べ食生活や生活環境の変化で私たち女性を取り巻く環境もどんどん
変化しています。
妊娠中のダイエットも注意しなくてはならないものが昔と違ってきているので
初心に戻ってもう一度確認していきましょう。
ダイエットも太っていないのに痩せたいと願う方も増えてきました。
この現象は妊娠中の妊婦さんにも同じように表れているんです。
これは低体重の割合が増えており、平成15年の調査では低体重の女性の割合が
２０代で約２４％、３０代で約１５％と昔と比べてもダイエットの必要ない方が増えているといえます。
妊婦さんは体重が増えすぎると出産時のリスクは確かに増えるのですが、
低体重の方も出産リスクは増える傾向にあることを知っていますか？
妊娠中のトラブルだけではなく、分娩時のリスクも見逃せません。
妊婦さんの太りすぎ、痩せすぎ、両方のリスクを一緒に見ていきましょう。
妊婦さんの太りすぎのリスク
妊娠高血圧症候群、妊娠中毒症、糖代謝異常、
出産時には巨大児（ビッグベビー）、帝王切開の確率の上昇などがリスクとしてあげることができます。
妊婦さんの低体重のリスク
出産リスク以外にも月経不順、骨量の減少の引き金、
子宮内胎児の発育の遅れ、低出征体重児、切迫早産などの危険性が高まる。
またこれらとは別に妊娠中に体重の増加が少ない方や
大幅に体重が増加したという方もおられます。それらのリスクも合わせてみていきましょう。
妊娠中の体重増加が少ない方
貧血、子宮内胎児の発育の遅れ、切迫早産、切迫流産などのリスク。
妊娠中の体重増加が多い方
前期は水、弛緩出血、微弱陣痛などで難産になりやすい傾向があり、
リスクをしっかりと回避するために体重コントロールが必要になります。