妊娠中の太った身体を産後に戻すダイエットペース
産後は、体質的に太りやすくなっている妊娠中についた脂肪を落とすために
痩せる努力をする女性が多くいます。
確かに、妊娠前(妊娠極初期の頃も含めて)から比べると、わずか1年足らずで
『こんなに変わってしまった・・・』と思うと愕然として“焦り”を感じる方も多いのは無理もありません。
ですが、『産後すぐ』に無茶なダイエット(例えば絶食するなど)はしてはいけません。
出産が終わって2ヶ月(約8週間)は『産褥期(さんじょくき)』という時期であり
授乳や赤ちゃんのお世話以外はできる限り休んで『身体を回復させる』のが大切な時期です。
その理由は、この時期に無茶をしてしまうと、妊娠中に変化したホルモンバランスや
お腹の中で成長する赤ちゃんの大きさに合わせて伸びた子宮がなかなか元に戻らないなどの影響があるからです。
また、将来的に『更年期障害』になりやすいという俗説もあるためです。
更年期障害については俗説ではありますが、まったく根拠がないというわけでもありません。
体内のホルモンバランスというのは、それが乱れることで体に大きな影響を与えてしまいますが
その逆に、『身体側の無理』もホルモンバランスに影響を与えてしまう『相関関係』にあるからです。
そのため、妊娠中に太ってしまった身体をできる限り健康的に素早く戻すために大切になってくるのが
『いつ頃から、どんなペースで、どういった痩せ方をしていくのが良いのか』という点です。
では、この点についてもう少し、詳しく具体的に見て行きましょう。
産後ダイエットはいつから?
産後ダイエットはいつ頃から始めれば良いのかという点については
産後1ヵ月検診を受けて子宮の戻りや母乳の出、体調に問題がなければ始めても大丈夫です。
つまり、産後1ヵ月健診が一つの目安ということになりますね。
というのも前述の部分から大体『産後2ヶ月が過ぎてから』というのが理想的ですが、
これには『体質的な個人差』が含まれていないんです。
お産が、どのくらい重かったのか難産だったのか安産だったのかとか
妊娠中に筋力は落ちていたのか、何kg増加だったのかと言ったことにも左右されます。
そのため、妊娠中に適度な運動で筋力が落ちないようにして行くことや
食欲に任せて食べ過ぎたりしないことが大切になってくるんですね。
ただし、産後2ヶ月の期間中はずっと安静にしていなければいけないかというとそうでもありません。
例えば、ストレッチをしたり、野菜とお肉を中心として、栄養補給のために妊娠中に使っていた
葉酸サプリを飲んだりと言った『痩せやすい身体を作るための準備』をしましょう。
また、産後1ヵ月の健診で子宮の戻りや母乳の出や質と言った部分に問題がなければ
できる範囲で運動を始めても問題はありません。
ただし、お産に向けて骨盤が開いてゆるんでいたり、腹筋も正中線ができて開いていたりします。
そういった部分がちゃんと戻らないと内臓が下垂して産後に便秘が慢性化してしまうなど
体調不良が定着してしまいかねません。
そのため、骨盤ベルトやウエストニッパーなどで骨盤や腹筋などを『妊娠前の状態に戻す』ことが大切になるんですね。
産褥中のダイエットのポイント
前述の産褥期間中は決して無理はできないという点についてはご理解頂けたかと思います。
では、具体的にどうすれば良いのかという点についてまとめてご紹介します。
- 産後の1ヵ月健診で子宮の戻りや血圧などに異常がないこと
- 貧血がある場合は無理をせず安静に
- 骨盤ベルトやウエストニッパーなどを使う
- 激しい運動は避けましょう
- 母乳の出や質を維持するため栄養補給を万全に
- ストレッチやヨガなど呼吸を整える有酸素運動を中心に
- 食事は炭水化物を抑えて野菜とお肉、お魚中心に
こういった点をできる範囲で注意を払って無理のないダイエットをして
赤ちゃんと一緒に笑顔でいられるような『健康的できれいなママ』を目指しましょうね。
産後ダイエットではどのくらい痩せれる?
産後は、大抵の場合1週間のうちに妊娠中のピークに比べると5キロから6キロ程度減少します。
そこからの体重の減少は、個人の体質だったりどんなダイエットをしていくかで変わってきます。
なお、母乳育児をされている方の場合、それをしているだけでも1日に1,000キロカロリー近く消費すると言われています。
なので、完全母乳育児の方は比較的体重が減りやすいです。
それでも、食事の内容が乱れていたりすると痩せるものも痩せなくなってしまうので注意が必要なのと、ここで一気にたたみかけて食事制限や無茶な運動してしまうと、体調に悪影響が出ることもありますので注意が必要です。
なお、産後ダイエットでは、妊娠期間中に少しずつ体重が増えたのと同じように、時間をかけて少しずつ体重を減らしていくのが1番安全で効果的です。
例えば、妊娠中に10キロ増えた。と言う方は、9ヶ月から10ヶ月位かけて合計10キロを減らしていくイメージでダイエットを進めていくのがベストです。
産褥期が終わったらどんな感じでやれば良いの?
産褥期が終わったらどんな感じでダイエットを始めれば良いのかという疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この点については、もちろん個人差がある話なのですが、
産後2ヶ月が過ぎる頃には、赤ちゃんも一緒にお出かけできたりする時期ではないかと思います。
なので、まずは赤ちゃんをベビーカーに乗せて『一緒にお散歩する』ところから始めてみてはどうでしょう。
赤ちゃんの気分転換にもなりますし、『疲れさせ効果』も期待できるはずです。
夜になかなか寝てくれなくて、永遠と抱っことあやしをしなければならないからママも疲れてしまうというのも予防できると思いますよ♪
また、可能な範囲で赤ちゃんを抱っこしてスクワットをしたり、
あやす時には上半身をねじりながらウエストの引き締めを行うなども良いと思います。
もちろん、腰痛などがある方は無理をできませんので、あくまでも身体と相談しながら、少しずつ運動を始めて行きましょう。
また、こういった無理のない運動でも充分に脂肪燃焼効果や
老廃物の排出(デトックス)をできるように酵素ドリンクや酵素サプリを使うとより効果的になりますよ。
産後ダイエットによる体型戻しは、体重の数値よりも『見た目に引き締まった身体』を手に入れることが目的です。
そのために最適なペースは産後6カ月程度であり、
遅くとも1年以内には元に戻れるようにする必要があると言われています。
産後すぐにダイエットを開始するのはあまり望ましいことではなく、
2ヶ月くらい経過してから始めるのが良いでしょう。
出産というのは、思っている以上に体力消費が激しいんです。
まだ体が回復していないのでまずは体を休ませることは大事なんですよ。
その際には無理な食事制限をするのはあまり好ましくありません。
しっかり栄養を確保しつつ、栄養バランスには気を使わなければなりません。
特に授乳をしているのであれば、母乳への影響も大きいため無理は禁物です。
例として、妊娠中のあなたの新陳代謝をよくするにはアミノ酸を摂るべきなどと考えられています。
日本には、ブームになったダイエット方法の中身も各種ありますが、
各個人の得意不得意によって、楽しめるダイエット方法というものは同じではないでしょう。
最近登場したL‐カルニチンやコエンザイムQ10などが有名な、
多くのダイエットサプリメントは、体の脂肪を落としてくれる働きでいずれも互角ですが、
なかんずくふくらはぎなどの下半身のダイエットを実践している時にその効能が出てくるでしょう。
痩せるペースはあまり急激でもいけません。
2カ月経過後から徐々に出良いのです。
糖分を減らしたり、白米を玄米にしたり、揚げ物を減らしたりなど一般的なダイエットでよいのですが、
子育てというものは何かと体力を必要とします。
そのため少しずつ始めるのが良いのです。
最近推奨されているのは酵素ドリンクなどの活用です。
酵素を取り込むことで新陳代謝を促進し、血行が良くなるとその過程で基礎代謝が上がります。
この様にすることで特に無理をしなくても無理せず体重が落ちて行くという効果を期待することが出来るのです。
だからこそ、妊娠中のダイエットは産後のダイエット成功しやすい体つくりの一環なんですね。
あなたならではの無理のないマイペースを見つけていきましょう。