妊娠中の腰痛に湿布を貼るのってどうなの?
妊娠中は、ホルモンバランスの影響による身体の様々な変化の影響などから、腰痛に悩むという方も少なくありません。
症状がひどい場合には、眠れないような痛みを伴う時もあります。
そこで普段であれば腰痛の際は、湿布などを貼って対処をしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、妊娠中に湿布を貼ること自体は、場合によっては赤ちゃんに悪い影響与えてしまうということから、医師の判断の下でない限りは、あまりお勧めされていないんです。
ですが、妊娠中の腰痛には、湿布を使わずに改善する方法がきちんとあり、そういった内容もこのページで紹介していますので、妊娠中の腰痛に悩んでいる方はぜひチェックしてみてくださいね。
目次
- 妊娠中に腰痛になりやすいにはなぜ?
- 妊娠中の腰痛はいつから始まるもの?
- なぜ妊娠中に湿布を貼ることが良くないといわれているのか
- 妊娠中の腰痛を湿布を使わないで改善する5つの方法
- 腰痛が右側だけ痛むのは水腎症が原因かも
- まとめ
妊娠中に腰痛になりやすいにはなぜ?
妊娠中に腰痛が起こりやすいとは言っても、なぜ妊娠中にそうなってしまうのか?
という具体的な部分についてはあまり詳しくないという方も多いのではないでしょうか。
妊娠中の腰痛には、
- ホルモンの影響
- 体の重心の変化
- 心理的な影響
この3つが原因として考えられています。
湿布や対策方法については後ほど解説していきますので、まずは妊娠中の腰痛の原因について一つ一つでいきましょう。
ホルモンの影響
妊娠すると、体内から骨盤を緩める働きを持つホルモンが分泌されるようになります。
そのホルモンの影響により、骨盤だけでなく、全身の靭帯も緩んでいきます。
そうなると、体全体の支えが不安定になってしまい、それを腰の筋肉が補おうとして、負荷がかかりすぎてしまうことから腰痛につながってしまいます。
体の重心の変化
主に妊娠後期の話になりますが、お腹が大きくなるにつれて、重さが理由で自然と前傾姿勢になりやすくなります。
そうなると、前傾姿勢になりながらも、前に倒れてしまわないように背中や腰の筋肉がバランスを取ろうとします。
長時間そのような状態が続いてしまうため、筋肉に負担がかかってしまい、腰痛につながります。
心理的な影響
妊娠中は、妊娠期間への不安や、赤ちゃんへの責任感、出産後の生活など、考えることがたくさんありますよね。
しかしながら、考えすぎてしまうことでそれがストレスとなり、体を緊張させて腰を収縮させてしまうことがあります。
継続的な緊張状態が、腰を始め様々な部分に悪影響を与えるため、筋肉がこってしまうんです。
妊娠中の腰痛の症状とその度合い
妊娠中の腰痛の症状とその度合いについて、以下のような記事を書いてみました。
妊娠中の腰痛は、多くの妊婦さんが経験する症状です。その度合いは個人差がありますが、一般的には軽い痛みから重度の痛みまで様々です。腰痛の症状としては、腰の張りや痛み、腰の疲労感、腰のこわばりなどが挙げられます。また、腰痛がお尻や太ももに広がることもあります。
妊娠中の腰痛の度合いは、妊娠の進行とともに変化することがあります。妊娠初期はホルモンの変化により、関節や靭帯が緩んでしまうため、腰痛が起こりやすくなります。妊娠中期になると、お腹の重さにより腰に負担がかかり、腰痛が増えることがあります。また、妊娠後期になると、お腹の大きさが最大になり、腰痛が一番ひどくなることがあります。
妊娠中の腰痛は、妊娠に及ぼす影響もあります。腰痛により、妊娠中の日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。また、腰痛がひどい場合は、安静にする必要があり、妊娠中の運動やエクササイズが制限されることもあります。
妊娠中の腰痛を予防するためには、生活習慣に気をつけることが重要です。まずは、正しい姿勢を保つことや、重いものを持つ際は腰を曲げずに膝を曲げることなどが大切です。また、適度な運動やストレッチも効果的です。妊娠中の腰痛に悩んでいる場合は、医療的な支援を受けることも考えましょう。
以上が、妊娠中の腰痛の症状とその度合いについての記事です。妊娠中の腰痛は、日常生活に支障をきたすこともありますので、予防や対処法については注意が必要です。適切な対策を取ることで、快適な妊娠生活を送ることができるでしょう。
妊娠中の腰痛はいつから始まるもの?
妊娠中には、妊娠中ならではの原因から腰痛になりやすいということがわかりました。
具体的に腰痛が始まり安いのはいつ頃なのかという部分に関して言うと
例えば、ホルモンバランスの影響による腰痛であれば、妊娠初期から発生する可能性もあります。
また、体の重心の変化について見てみると、お腹がだんだん大きくなる事が
腰痛につながってくるため、この際は妊娠後期が主なタイミングとなります。
つまり、原因が1つでないということから、妊娠してから出産までの間は、
いつ腰痛に悩んでもおかしくないという事になります。
なぜ妊娠中に湿布を貼ることが良くないといわれているのか
なんで妊娠中に湿布を貼ることが良くないと言われているのか?
という点について結論から言うと、ものによりますが、湿布には、胎児に栄養を運ぶための血管を収縮させてしまい、胎児の心臓を止めてしまうリスクがある成分が含まれているものもあるからなんです。
なので安易に湿布を使ってしまうと、胎児に危険が及んでしまうということから、湿布を貼る事はあまり良くないと言われているんですね。
しかし、全部が全部危険なわけではなく、第3類医薬品に定められている湿布薬であれば、基本的には妊娠中でも使用して良いと言われています。
ただし、そんな第3類医薬品ですが、100%安全というわけでもないらしく、やはり産婦人科や薬剤師に相談してから購入することをお勧めします。
妊娠中の腰痛を湿布を使わないで改善する5つの方法
湿布を貼って治るのであれば話は早いのですが、安全と言われている湿布でも、100%安全ではないため、お医者さんに相談してから使うように。
このように少々ややこしい部分があるので、そもそも湿布を頼らないで改善していくという手段をとれば安全は確保されます。
そこでこれから、妊娠中の方でも安心して行うことができる湿布を使わない腰痛の改善方法を5つ紹介します。
入浴で体を温める
温かいシャワーを腰の部分にかけ続けて血流を促進するというのも1つの手です。
できるだけ湯船につかって心から体を温める方が腰痛の改善には効果的です。
適度な運動
基本的に、対処できる腰痛の原因のほとんどは血流の改善によって解決されます。
そのため、入浴だけでなく、日中はストレッチやウォーキングなど、体に負担をかけないような簡単な運動を無理なく行っていく習慣をつけることで、血流の改善につながり、腰痛が緩和されやすいんですよ。
重たいものはゆっくりと持ち上げる
妊娠前のような要領で、重たいものを突然一気に持ち上げると、腰に筋が入ったような痛みを起こしてしまう場合があります。
重たいものは持ち上げないに越した事は無いのですが、持ち上げざるを生えないときは、片膝をつけて、腰から上にゆっくりと重心を動かすように持ち上げましょう。
骨盤ベルトを使う
骨盤ベルトと言えば出産後のイメージがありますが、腰痛がひどすぎて歩くのもしんどいという場合には、骨盤ベルトが効果的です。
ただ、骨盤ベルトにも様々あるため、妊娠中の方でも使えるものを選び、説明書にあるように正しく巻いて骨盤を固定することで、腰痛が緩和されて行きます。
合わせて便秘の解消にもつながるので、1つあると便利かもしれませんね。
2センチ程度のヒールがある靴を履く
高すぎるヒールはNGです。
しかしながらバランスに支障が出ない程度の、踵が平面よりも2センチ程度高いヒールを履くことにより、重心が変わっていくので、長時間外を出る場合は、そのような靴を履くのも改善の手段の1つです。
腰痛が妊娠に及ぼす影響
妊娠中の腰痛は、妊娠によって引き起こされるホルモンの変化や子宮の成長による体のバランスの変化が原因とされています。腰痛は妊娠初期から後期にかけて増える傾向があり、特に妊娠後期には腰痛が悪化することが多いです。
腰痛が妊娠に及ぼす影響は、日常生活においての制約やストレスの増加、睡眠の質の低下などさまざまな面に及びます。腰痛によって動きが制限されることで、日常生活の動作が困難になることがあります。また、腰痛によるストレスや不眠は、妊婦の心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、妊娠中の腰痛は放置せずに適切な対策を取ることが重要です。妊娠中の腰痛を予防するためには、正しい姿勢や適度な運動、腰を支えるための枕の使用などが有効です。また、医療的な支援としては、マタニティ整体や鍼灸などがあります。
妊娠中に腰痛が起きた場合、コルセットの使用は避けるべきです。コルセットは腰を固定するため、腰の筋肉が衰える原因となる可能性があります。また、コルセットの使用によって腰痛が一時的に緩和される場合でも、根本的な解決にはなりません。
したがって、妊娠中に腰痛を軽減するためには、コルセットの使用ではなく、適切な姿勢や運動、マタニティ整体などの方法を選ぶことが重要です。腰痛が続く場合は、専門医に相談することをおすすめします。
食事による腰痛対策の有効性
妊娠中の腰痛は、多くの妊婦さんにとって一つの悩みです。腰痛の原因は、妊娠による骨盤の歪みや重心の変化、ホルモンの分泌など様々です。腰痛の症状は、腰部の痛みやしびれ、脚の痛みなどがあります。腰痛が妊娠に及ぼす影響は、妊娠中の生活に支障をきたすことや、出産後の回復にも影響を与えることがあります。
妊娠中の腰痛を予防するためには、生活習慣の改善が重要です。まずは、適度な運動やストレッチを取り入れることが大切です。また、姿勢にも気をつけることが必要です。長時間の座り仕事や立ち仕事をする場合は、定期的な休憩や姿勢の変更が必要です。さらに、妊娠中の腰痛への対処法として、マッサージや温熱療法、鍼灸などの医療的な支援もあります。
食事による腰痛対策も効果的です。食事と腰痛の関係性は、まだ科学的には明確に解明されていませんが、いくつかの研究結果から、特定の食材や栄養素が腰痛の改善に効果的であることが示唆されています。
例えば、ビタミンDやカルシウムの摂取は、骨や筋肉の健康維持に役立ちます。これらの栄養素は、骨盤の安定性や筋肉の強化に寄与し、腰痛の予防や改善に効果的です。また、オメガ3脂肪酸や抗酸化物質を含む食材も、炎症の軽減や筋肉の修復に役立ちます。
一方で、腰痛を悪化させる食事内容も存在します。例えば、食事による体重増加や血糖値の上昇は、腰への負担を増やす要因となります。また、食事の摂り方やタイミングも重要です。大量の食事を一度に摂ることや、夜遅くに食事をすることは、腰痛の悪化を招く可能性があります。
食事による腰痛対策の実例としては、バランスの取れた食事や食物繊維の摂取を心掛けることが挙げられます。また、カルシウムやビタミンDを豊富に含む乳製品や魚介類、オメガ3脂肪酸を含むナッツや種実類、抗酸化物質を含む果物や野菜を積極的に摂取することも有効です。
食事による腰痛対策の有効性は、科学的な根拠がまだ不十分なため、個人差があると考えられます。しかし、バランスの取れた食事や特定の栄養素の摂取は、妊娠中の腰痛の予防や改善に役立つ可能性があります。妊娠中の腰痛対策には、食事の改善も取り入れることをおすすめします。
腰痛が右側だけ痛むのは水腎症が原因かも
水腎症はあまり聞きなれないかもしれませんが、妊娠中に、腰の右側だけ痛くなるような症状がある場合は、水腎症を疑った方が良いかもしれません。
そんな水腎症の原因というのは、簡単に言うと、妊娠中に大きくなってきた子宮が、尿管を圧迫してしまうからなんです。
どうやら、妊娠中のホルモンの動きが影響しているようなので、予防すること自体は少々難しそうです。
さらに、妊娠中の体内のトラブルですから、治療法が気になりますよね?
ここに関しても少々厄介で、水腎症は出産する以外根本的な解決方法は無いそうです。
そして、水腎症の痛みを緩和していくためには、とにかく安静にすること。
これしかないようです。
まとめ
最近では、妊娠中の方の腰痛や肩こり等を緩和するためのマタニティー整体というものがあります。
このページでまとめたような原因が解消されなければ、根本的な腰痛の解決にはなりません。
ただ、どうしてもひどい腰痛に悩んでいるという形は、そのようなサービスを受けるのも良い手だと思います。
しかし、そのようなサービスに頼りきりにならずに、日常的にできる腰痛改善方法を習慣化するのも必要なことですよ。