妊娠中ダイエットって危険?じゃあ安全な方法は?
妊娠中ダイエットは『危険』だとか『絶対にやってははいけない』と言われています。
その理由は、妊婦さんが『無茶な絶食や激しい運動など』“無茶なダイエット”をしてしまう方がいるためです。
そのような『無茶で危険な妊娠中ダイエット』は、次のようなリスクがあるんです。
- 胎児奇形
- 常位早期胎盤剥離
- 低体重児
などのリスクがあるためです。
例えば、妊婦さんの中にもこういった方がいるようです。
- 『できるだけ小さく産んでお産を楽にしたい』
- 『妊娠中に太ると産後にちゃんと痩せれるか分からないから今のうちに無理をしてでも』
- 『妊娠中でも太りたくない!』
もし、このページを今ご覧になっている方でこのような気持ちがわずかでもある方がおられるなら、その考え方は改めたほうが良いです。
例えば、早期胎盤剥離になると病院によっては対応できない場所もあるため、
お腹に太い注射針の麻酔を何本も打たれて、対応可能な施設や先生がいる病院を求めて“たらい回し”などという
命に関わりかねない事態に陥ることも決してないとは言い切れないからです。
また、妊娠中のダイエットを先生から指示されたという方もおられるでしょう。
しかも中には、産婦人科の先生にも『口が悪く、人になにかを言う場合の口のきき方を知らない』というくらい失礼な産婦人科医もいます。
でも、わたしは妊娠中の体重管理で先生に怒られて『痩せなさい!』って言われたよ。
っていうか『あの先生』はなんであんなことを言うの?!
わたしの友達は違う産婦人科で、ちょっとくらいの体重オーバーは気にしないようにって言われたって言ってたけど・・・・
という妊婦さんもいると思います。
妊娠中の無茶なダイエットは先ほどまでご説明したような危険性がある一方で、確かに体重管理は大切なのも事実なんです。
それは、妊娠中の体重管理で太らないようにすることが
- 妊娠糖尿病
- 妊娠中高血圧症候群
- 尿タンパク・むくみ
- 巨大児・奇形児
- 帝王切開
このような危険性もあるからです。
実際には産婦人科でも体重管理のダイエットを指示する場合があります。
妊婦さんの体重増加のペース次第で、まったく問題なければダイエットの指示は出ませんが、
『妊娠中の体重増加ペース』は、もともとの体格や体脂肪などから指標の数値を決めた『BMI値』を基準に大きく3つにグループ分けされます。
- BMI値18以下(やせ型体型)このグループの方は9~13kg
- BMI値18.5~24まで(普通体型)このグループの方は7~11kg
- BMI値25以上(肥満型体型)5~7kgまで※個人対応
このような対応が決められています。
ちなみに『BMI値』というのは、ボディ・マス・インデックスという名前のWHO(世界保健機構)が信頼できる数値として採用している体格・体重指標です。
ただし、妊娠中の体重管理の数値設定は、世界各国でその国が独自で決めているので、
日本の体重管理数値があまりにも厳しすぎるという意見が他国からも挙げられているそうです。
危険な妊娠中ダイエット事例①絶食
妊娠中の中期に差しかかる頃にはお腹やお尻周りが太って行きます。
先ほども、妊娠中の体重管理にうるさい病院や先生がいることや
旦那さんの無神経な言葉など『何としてでも痩せたい!』と思ってしまう人がいることは説明した通りです。
ですが、食べない系の
『危険な妊娠中ダイエットは絶対にしてはいけません』
ということなんですよ。
妊娠中には絶対に必要な栄養素、ミネラルがたくさんあります。
- アミノ酸
- タンパク質
- ビタミン群
- カリウム
- マグネシウム
- 葉酸
- 鉄分
- カルシウム
このようにひとつずつ挙げて行けばキリがないほどです。
仮に食事制限を行う場合でも、サプリやドリンクで吸収率を高める栄養の摂り方を意識して
絶食などはせずに安全で元気な赤ちゃんが産めるようにしましょうね。
妊娠中の危険なダイエット事例②激しい運動
安定期に入ったら運動を許可される方がほとんどです。
ですが、それでも衝突や身体の激しい上下動(ジャンプと着地を繰り返す縄跳びなどもってのほか!)は絶対に避けましょう。
あくまで体の為に軽いウォーキングや家事をするくらいでも充分ですよ。
というのも、妊娠中はお腹の赤ちゃんを育てるための消費カロリーが通常時の消費カロリーに加えて“上乗せ”になっているからです。
妊婦さんが1日当たりで通常時よりも摂ったほうが良いと言われるカロリーは・・
- 妊娠初期で50~100カロリー
- 妊娠安定期は100~300カロリー
- 妊娠後期は300~500カロリー
1日でこのくらいは余計に摂取カロリーが増えても問題ないと言われているんですよ。
また、妊娠中はお腹の赤ちゃんを『守り・育てるため』のカロリー消費ですから、
通常時の運動系ダイエットや食事制限ダイエットでは、効果が表れにくいという側面があるんです。
妊娠中に家の掃除でダイエット&ストレス発散
掃除機を持って家の中を全体的に掃除するだけでも、500kcal~700kcalは消費することができると言われているのはご存じですか?
もちろん、家の広さや掃除機の機種によっても重さが違ったりしますが、それでも邪魔なものをどけて掃除機をかけてそれだけでは取れないホコリ汚れは拭き掃除・・・
といった感じで家事を頑張るだけでも、最低500kcalは消費することが出来るんです。
家の中がきれいになるだけでも、ストレス発散になると思いますし、同時に消費カロリーも大幅UPして一石二鳥♪
ただし、汗をかいた場合は、お腹を汗で冷やしてしまわないように着替えたり、
汗を拭いて、湯船で体をちゃんと温めたりしましょうね。
赤ちゃんに寒い思いをさせてしまうのは逆子の危険なども出てくるからです。
妊婦健診で体重を指摘された場合の運動
妊娠すると体重が増えてしまい、産婦人科の先生から注意を受けてしまうという人もたくさんいます。
しかし、妊娠中に無理なダイエットをしてしまうと、
赤ちゃんがお腹の中で育ちにくくなってしまったり、
無理なダイエットをしてしまうことでお腹の赤ちゃんを危険にさらしてしまうことがあるんですよ。
自分が食べ過ぎてしまい太ってしまうことで、血圧が上がってしまったり、お産が長引いてしまう微弱陣痛になってしまったり・・・
赤ちゃんに負担をかけてしまうことになるということもありますが、妊婦さんは基本的には無理なダイエットをしてはいけないんですね。
体重が増えてしまった場合、妊娠中ダイエットをするというよりは、今より体重を増やさない努力をするということがとても重要です。
バランスの整った食事を三食しっかりと食べて、無理のない範囲で散歩やマタニティヨガ、スイミング、マタニティビクスなどで
運動をすることで、無理なダイエットをせずに済みますし、赤ちゃんの成長分や血液増加分以上の体重増加を防ぐこともできます。
赤ちゃんが大きくなるに連れて、その分体重が増えてしまうのは仕方ないことなので、
妊娠中ダイエットをするのではなく、体重をキープするという考えを持つことが母体にも赤ちゃんにも影響がない方法なのです。
体重ばかりを気にすることでストレスにもなってしまいますので、たまには自分の好きな物を食べるなどストレス解消も必要です。
妊娠中は見た目や自分の為に痩せようとするダイエットではなく、赤ちゃんの為に健康な体で過ごすことが一番です。
もし妊娠中に太り過ぎてしまったら、まずはかかりつけの婦人科の先生に聞いてみることも大切かもしれません。
自己判断だけで妊娠中ダイエットをして、お腹の子に何かあったら・・・後悔してもしきれませんよね。
お医者さんに相談するようにしましょう。自分に合ったいい方法が見つかるかもしれませんよ。
妊娠中は一人の体ではありません。
お腹の子を守るためにも、妊娠中ダイエットはやめましょう。
自分が太ってしまったとしても、元気な子を産むことがお母さんの最初の仕事。そして一番の幸せだと思いませんか?
そういった内容をしっかりと理解して正しい妊娠中ダイエットを行うようにしなければなりません。
無理はするなとよく言われてしまいますが、その無理の基準も様々です。
しかし、女性にとってはダイエットは永遠の悩みなのであっさりと無理をしてしまう方も大勢おられるのもまた事実です。
このサイトでは、そういった危険な妊婦さんのダイエットをしないように、また、安心して妊娠中ダイエットを行えるように考えられています。
あなたのダイエットと美容を、無理せずに安心して行えるようにしっかりと一緒に考えていきましょうね。